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『平清盛』徒然感想②。

★第三回『源平の御曹司』

アバン、源氏の柱おったて祭まだ続いてるwww岡田頼朝と杏政子はいつリアルタイムで動くのだろう…忠盛の館では次男坊・平次くんが「家盛」の名をもらって元服の儀式。にーちゃんとは正反対のええこやー。大体この手の出来過ぎ君弟キャラは後々小賢しく見えて来るパターンが多いのだけどさて今回はどうなるだろう。一方無頼の清盛にーちゃんは海辺で漁師の船を狙う海賊を待ち伏せて自警団ごっこの真っ最中。烏帽子はどうした烏帽子はw 積荷に襲い掛かる海賊達(かなり低レベルなザコ敵w)に頭の上から「弱い者いじめしてんじゃねーよ!」ってもう聴いてる方が恥ずかしいwww鱸丸の仲間だろうか、こ汚い有象無象を集めて子分にして得意満面。ここでも松ケン君は「絵に描いたようなやんちゃ坊主」どまりなんだよなぁ。それで良いのかも知れないけど、この手のキャラ作りが苦手傾向なのかもとふと思う。

で、結局その海賊もろとも自警団ごっこのメンバーこぞって検非違使に捕まってしまうというかなり恥ずかしいポカw 捕まってるところ見たら10人中10人「まとめて捕まっても無理も無いわ」と思うだろう言語に絶する汚い集団。当然鱸丸も捕まってるのだけど、何と言うか演じる上川隆也さんのすっげノーブルなオーラがエライ場違い感で、何も知らんでこのドラマたまたま見た人ならほとんどこの上川さんが主役だと思うのではないかいな。あと、その有象無象の中に珍しく名前をもらってる連中が居るのだけど、ナントカ松とナントカ松とナントカ松で全然覚えらんないので「おそ松トリオ」にしときます便宜上w

やんちゃをパパに咎められた清盛くん、何かと反抗して自警団ごっこを続けようとするけれども如何せんパパの手のひらの上で吠えてるだけな感じ。厨二って所詮こんなレベルよね。ふてくされて町中に出ると突然現れる源氏の御曹司・源義朝!パパのコヒ為義とは似ても似つかない(失礼っ!)。出会っていきなり「馬比べをせい!」とか…ストリートファイトでももうちょっと挨拶の時間があるような。唐突もココまで来るといっそ清々しいw 三次元で考えるよりも二次元のコマ割りで脳内変換するとより自然ねwww

この義朝クン、かなり濃厚に正統派ライバルの香りがプンプン。現在負け組源氏なので見た目みすぼらしいのだけど、それこそ『巨人の星』の花形満のような圧倒的プライドの高さと闘争心を感じる。演じる玉木さんの出演したものを全部見ているわけではないけれど、自分が見た範囲では一番ストレートにかっこいいんじゃないかと感じた。しかしここでは残念ながらパパに怒られて怒り心頭の清盛くんにあしらわれてしまいファーストコンタクトはおしまい。

さて一方、巻き返しを何とか図りたいコヒ為義が藤原家保・家成父子に掛け合って、息子義朝を北面の武士に推薦するのだけれど、朝廷では実権を遂に握った鳥羽院が、いまだぬぐえない強烈なコンプレックスの原因である故・白河院の落し胤である清盛が自分に忠誠を誓うのかと詰め寄っている。そこで家成さんが先に掛け合った源氏をスルーして(爆)「清盛に北面の武士を任せてその忠誠心を見極めたらどうか」と提案。えーなんか凄い冷遇だよ源氏。平家好き源氏嫌いの自分でも可哀想に思うわ。どう考えても正統派ライバル義朝くんの方が有能だろw しかしこの家成さんの行動、やはり清盛くん元服の際の意味深な言葉が伏線になってるのかな。あれは嫌味では無かったということかな。

その朝廷では凄まじい会話が。現在の帝の崇徳(まだ子供)に鳥羽院が辛く当たるのが悲しいと訴えるタマちゃん。この理由が分からないというのが最恐の天然たるところ。「自分の子じゃない、それも寄りにも寄って妻と祖父の間の子など慈しめるか!」と激昂する鳥羽院。しかしその上をあっさりと乗り越えて行くタマちゃん。「おじい様のお子なら良いではないですか」「大叔父にあたられますから"大叔父子"とでもお呼びになれば」と天然爆弾の波状攻撃。

いやさすがにこれは理解に苦しむわ。これだけ宇宙人な発言でもおバカやビッチには見えないからかえってますます恐いんだタマちゃん。鳥羽院も鳥羽院、敢えて触れずにおけば良い火種を自らひっくり返すドM体質がこれまた恐い。後の崇徳院の怨霊は有名だけど、これじゃ先に鳥羽院が生きたまま怨霊になりそうだ。"あなただけ見えない"三上さんを鳥羽院にキャスティングした方、GJ過ぎる。陰でこの顛末を見守っていたりょう堀川局は胃潰瘍寸前だろう…。

まぁここまでドロドロな朝廷を描くことにそれなりの賛否はあるだろうが、前にも言ったように現代と違って、やんごとなき方々が直接政に翻弄された(或いは自ら翻弄した)時代なのだから、そこは生き生きと、というか生々しく生きざまを描くのは良いと思う。この件だって単なる男女の愛憎の範疇を超えて、政に大きく関わって行く一大事なのだから。

捕えられた子分のおそ松トリオを牢破りで助け出したりまた取り返されたりと、相も変わらずやりたい放題の御曹司の尻拭いに必死な忠盛の館。「自分の始末ぐらい自分でつける!」と大口叩いた清盛くんに遂にパパの特大の雷が落下!自警団ごっこで助けたつもりの村に賊が逆襲したと、軽率な息子の行動を情け容赦なく糾弾。所詮浅はかな考えが招いた事態一つ自分で片づける術も持たず、守られる家が無ければ何も出来ないちっぽけな存在、それがお前だとめった刺し。英雄気取りの厨二の鼻っ柱が粉砕骨折させられる様の何と小気味いいことかwww

「生まれながらに宝を持っている」と何でもかんでも肯定された昨年のお姫様との処遇の違いは歴然。言うまでも無くこちらが道理でしょう。こういう道理が通る展開がむしろ新鮮に見えるという今の時代が狂ってるんだな。更に、清盛くんが賊に襲われた村の惨状を直に目撃するなんて場面があっても良かったかなと。刺激が強すぎて立ち直れないなんて危険もあるけどw 更に忠盛パパの弟・忠正叔父さんが清盛廃嫡まで提案し、ちゃんと血を受け継いだ弟を跡取りにすべきだと主張。叔父さん、かなり憎々しげに見えるんだけどこれまた正論。この人、保元の乱で敵になるんだよね…。

ショックで家を飛び出した清盛くんを野原で待っていたのが正統派ライバル義朝くん。以前持ちかけた馬比べをここでやるのだけれど、精神的にボロボロの清盛くんが勝てるわけがない。落馬して惨めに泣きながら「自分が今までどれだけアホだったか」を悔やむ姿はさすがにちょっと可哀想に。その哀れな姿を眺めてライバル君、自分は北面の武士になれなかったけれど、今日は平氏より源氏の方がより武士にふさわしいと分かって満足だ、と。気を取り直して「勝ち逃げは許さん!」と喰らいつく清盛くんを置き去りにしてその場を去るライバル君の顔には何とも言えぬ笑みが…何この王道展開www 「"敵"と書いて"とも"と読む」に一直線に向かっていきそうなある種の様式美世界がここに!なんだろうこの懐かしい清々しさは…これを「クサい」と言わば言え。そのクサさが胸を打つんだから。

兎にも角にも主人公が徹底的に叩き落とされた回。「弱き民の為」だの「面白うもない世を面白く生きたい(←高杉のパクリとしか思えんw)」だのという、偉そうなお題目が現実の前では何の意味も持たないことが明確に。しかしそれは裏を返せば、お題目を否定されたどん底から歩み直して成長していくであろう主人公の未来があることを示唆していると。この展開、大事にして欲しいなぁ。

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