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『平清盛』第八話「宋銭と内大臣」。

どうもその位置づけに納得のいかない「今日の見どころ」だけど今回はちょっと気合いが入る。先週の回が終わった直後から"祭り状態"になっていた悪左府様こと藤原摂関家・頼長さん遂にご登場!!まぁネットの世界ではその政治的活動よりも御本人の"性癖"にスポットライトが過剰に当たってしまっており、あまつさえ同局の『歴史ヒストリア』で先だって堂々とその性癖の描写をやらかしちゃったもんだからもう火に油というか何とかに刃物というかwww

当方、正直言ってそういう話は嫌いではありません。っつか好きです(今更w)昔『草燃える』にて源実朝暗殺の実行犯・公暁に絡むワンシーンでそういう描写がチョロっとありましたけど、その際は翌朝のガッコの教室の一部が騒然としていたのを思い出しましたwwwええ、その一部にワタクシ入ってましたけどwww「ええのか?あんなん流してええのんか?」と。しかしそればっかで盛り上がるのもナンだし~まぁそうあからさまにオモテにそういうシーンを出すのもどうかと思うし~というところで自分が「見どころ」で確認したのは「まがった~ことがだいきらい~、ふ~じわ~らよりながでっす!」という部分かなw そこを念頭に置いていざ本編。

まずは博多の商店街のような賑わいから。「こりゃーどっかで見た…あ、『龍馬伝』だ!」とTwitterで呟いたら速攻同意のリプがw博多じゃねぇよ長崎だろとwお座敷オフの恰好したお元さんの幻影が見えましたがw?美術さんが同じだからまぁ当然ですね。雑多なエネルギーは良く表現されてる。家貞さんに連れられてここにやってきた清盛くん一行、ここのお店では交易品を宋銭で取引していると知りビックリ。っつか清盛くんの方はお金でモノが取り引きされること自体初耳みたいな顔してるwww 『花の乱』の日野勝光呼んで来ーい!富子姫にそうしたように一から貨幣経済のイロハ教えたってw 案の定、ずっと世間ずれしてる兎丸に「んなことも知らんのかアホやな~」とバカにされ…しかし売り子の声が四方八方から飛んで来るこの場のエネルギーにすっかり惚れこんでしまった清盛くん。後の日宋貿易のフラグがまた一つ立ちましたな。

本編出だしでは珍しく家盛くんが登場。六波羅の竹やぶの中を馬で進む家盛くんの目前には一人の女性。おやおや、家盛くんも隅に置けませんよwさすが彼の人徳というか、爽やかカップルに見えまする。そこは暗示的にちょこっと見せておいて場面は博多に戻り、博多の平氏の館。この前でも実に賑やかに交易品のやり取りが行われている。そこに変なイントネーションの売り子の声。「イツモアリガトウゴザイマース♪」という声の主は桜金造氏演じる宋人の売り子。OPのキャストロールに金造さんの名をたまたま見つけて「何処に出て来るんだろう」と思ったらここかwしかしそのイントネーションは宋(中国)訛りというよりは欧米系の訛りだろwwwこの回の出番はこれだけなんだけど、このちょっと変わったイントネーションと、わざわざ金造さんに演じさせてるってことで、後々何かに関わって来るキャラなのかな。このドラマは例えばあのおそ松トリオみたいなチョイ役でもちゃんと後でフォローするので良い意味で気が抜けませんね。しかしTwitterでも賑わってたけど、藤原家成役の佐藤二朗さんとめっちゃ似てるwww二人並べたらロールシャッハテストにならんかwまさかの血縁設定でもあるのかw

で、当時交易は大宰府を通してのみ許可されていたのだけど、こうも簡単に豊富に交易品が送られて来るのを見て不思議に思う盛国や兎丸。ここで家貞さんが種明かし。忠盛パパが鳥羽院からの院宣(大宰府以外での交易を認める)を偽造していた!これには兎丸が「おまいら俺達よりずーっとあくどいやないかーい!」と呆れる。確かにwww まぁこれは後で分かることだけど、鳥羽院に莫大な寄付をして(院の為にお寺建てましたよね)院のハートをしっかりと掴んでいる忠盛パパが、この密貿易によって更に院に富をもたらしその見返りとして好き勝手出来るという裏事情。こうやって頭と力を使ってしぶとく生きて繁栄して何が悪い?という主人公サイドのスタンスは真によろしいかと。何かと言えば「平和の為」だの「虐げられた民の為」だのみたいなカビの生えたようなお題目が出て来ないのは実にかえって爽快であります。

続いて物語の舞台は鳥羽院御所へ。いよいよ藤原摂関家の切り札・頼長さんご登場!演じる山本耕史さん、麻呂眉に全く違和感なし!!いや、現代劇の役者さんでここまで綺麗にハマるってそうそう無いことだと思いますがね。切れ者の空気を存分に纏って予想以上の存在感です!コレはかなり期待!!鳥羽院が勧めた不老長寿の薬と言われる菊酒(菊の花弁を浮かべた杯)を、「こんなものは要らん」とばかりにその花弁を扇で払うのは現実主義的行動でしょうか。ただ今院のオキニであるおしゃれイズム義清さんの歌も酷評。これは頼長が歌に関してはあまり巧く無かったという話に基づいているのかな。ネットで拾った程度の知識ですけどw だったらちょっとヒネてて可愛いですけどw

今まで正直なところ、貴族方面は性格の悪さみたいな描写が一番前に出ていてステレオタイプな印象が否めなかったのですが、ここでかなり精神的に"硬派"の頼長が、それも藤原摂関家から出てきたということで、貴族方面も厚みが増して来るんじゃないかと期待出来ますね。そして効果的なプチエピ挿入。庭の灌木の一本にちょっとだけ飛び出した枝があったのを見つけて即「切っておけ。そして庭師は解雇」こえええええええ!えーっと細川ガラシャの旦那様かと。逐一こういうエピがハマるヤマコーさん。いいね~いいね~♪もうアッチ方面はどーでも良いんじゃないかwww

頼長が向かった先は実パパ・忠実と実兄で義理の父でもある忠通の元。ガイドブックでは頼長が生まれた年に忠実が失脚し(鳥羽院にネチネチ言われてましたね)、長男忠通に子が出来なかったので苦肉の策で実弟頼長を養子に迎えたということ。顔芸トリオ(それも血縁)勢ぞろい致しました~画面の圧迫感が半端ねぇwww期待の頼長が内大臣に任ぜられたのでパパ&兄ちゃんは藤原摂関家リボーンの期待に大喜び。しかし頼長くんは都と内裏の乱れ切った状態を内大臣として厳然と粛正する、と冷静に言い放つ。Twitter上は「"粛正"祭り」www かつての『新選組!』鬼の土方副長もヤマコーさんでした。"粛清"つったらトシさんだろ、ということですねwえっとでも今回は"粛正"で『組!』では"粛清"だったのかな?調べましたら前者は「不正を無くす」こと、後者は「不正者・反対者を厳しく取り締まる」こと。まぁそれぞれのドラマの通りでしたわ、うん。

今回はエロシーン(←ストレートに言うなw)無いのかなと思ったらささやかに。前回のお着替え突撃wが功を奏してめでたく再びご懐妊の得子さんが鳥羽院にしなだれかかってご満悦。かたや天然タマちゃんはいつになく鬱モード。今となっては一面に菊の花(得子さんの趣味ね)が咲き乱れる庭をぼんやり眺めながら、かつて伏せった自分に水仙の花を贈ってくれた優しい鳥羽院の思い出に浸る。ところが実は鳥羽院は鳥羽院で、得子を抱きながら水仙の花を懐かしく思い出しているという…これが後々、当の三人だけの問題に留まらなくなるのだから大変。

更に不穏な空気は内裏シーンにも。崇徳帝に謁見するおしゃれイズム義清が、先ほどの宴で鳥羽院を褒め称える歌を詠んだことでなんと崇徳院から叱責を受けている。「お前の歌はこの朕だけのものだ!」えええええええまさかの方向からそんな展開がwww母親の所為で鳥羽院から遠ざけられ、ただ天皇の座に座るだけの日々の中、義清の美しい歌だけが帝の心のよりどころになっていたのか。鳥羽院などに義清の歌を「汚されたく」ないというのもあったろうか。堀川局から聴いたタマちゃんと白河院の話を脳内で反芻しつつ当惑する義清。気が付くと目の前に帝がいる!

「朕を一人にするな…」…ええ、もうこの際だからハッキリ言いますけど、実に美しい「ラブ・シーン」でしたよ!放送前から騒いでた悪左府さんの件、どっかすっ飛びましたwww直前の鳥羽帝シーンと絡めて、この義清がどうして後に出家してしまうのか、このあたりのやるせない展開でよく分かる。「美しく生きること」を信条においていた義清が、この透明感あふれる井浦崇徳帝の背後にどれだけの泥沼を感じ取っているのか。巷でよく言われるBLだとか何だとか、もうそういうのを超えて良いシーンでした。帝がその座から簡単に動くということは実際は無いのだろうけど、欄干を挟んで寄り添う崇徳帝と義清の背後にぽっかりと空席になった座もその後を暗示しているかのよう。今回は場面がめまぐるしく変わるのだけど、きちんと状況の畳みかけになっていて、見ている側のボルテージを上昇させてくれるわけです。良い流れだと思いました。

場面は一転して都の市。博多で交易品(密輸品w)をしこたま仕入れてきた兎丸が、これまた他国からやってきたオウムを店の"看板娘(息子?)"にして荒稼ぎ中。それを見つけた清盛くんがビックリなんだけど、初めて見たオウムが首を上下に振るのに合わせて清盛くんまで首をブンブンしてるのが結構笑えたwこれ、多分アドリブだよねwそしてそこにまたまた現れるサダヲ高階!こいつも絶対GPS使ってるwその兎丸フリマwの中にものごっつ貴重な宋の書物(名前忘れた…)を見つけて大はしゃぎ。「素晴らしい宋のものをどんどん取り入れて、そこからこの国のものもより良いモノにしていこうぞ!」みたいなことをぶち上げるんだけど、これ確かに「宋を全面マンセー」ではあるのだが、サダヲさんが結構浮ついた感じで叫んでるんで、まぁ理想っぽく聞こえはしても所詮熱病っぽいなぁという印象なのが良いのかなと。絶対正義には聞こえない。「他国のモノを取り入れて日本で更にグレードアップ」みたいな話は現代に通じるんですけどね。しかし密輸品の話題をあんなに大声で…。

場面は久々に忠盛パパ館に。ここで序盤の家盛くんエピが回収されます。パパが家盛くんに良縁を持って来た。一瞬戸惑う家盛くんの背後で忠正叔父さんが「ここで良い婚儀を行って家盛を跡取りにすべきだ!」と主張が戻ってしまっている。先だっての海賊との戦いで一旦は理解し合えたように見えた清盛と忠正叔父さんだったが…また不穏な空気が平氏一門に。迷っていた家盛くんも決心を固める。あの娘はどうなるんだろう…。

一方(このあたりめまぐるしいです)一週空いて修行の旅に出た義朝くんご一行(ただし二人w)の近況が。なんかロン毛振り乱して狩りやってるぞヲイ!モンスターハンターにしか見えないんだけどさwwwそして獲物を焼いてむしゃむしゃとむさぼり喰う!うーんめっちゃワイルド!Twitterで「KFCじゃね?」ってのが流れててワロタw これは息子の帰りを待ちわびるコヒ為義さんのもとに届いた手紙の背景映像なんだけど、書かれてる事は真逆で、つまりお父ちゃんを心配させないように当たり障りの無いことがしたためられてる。相変わらず家臣は鎌田さんだけで、何故か猿を一匹飼ってたりして、ほんと侘びしい源氏の住まい。そこに何故かいきなりやって来る熱田神宮の由良姫!本当は義朝恋しやで来たのに「父から頼まれたんだからねっ!」と見事なツンデレwwwBGMはコミカルシーンのだし、なっちゃんのポジションがよう分かりまへん。とにかく、困った事があったら内親王に仕えている私に電話下さいドゾヨロシク、みたいな。そんだけ元気あったらモンハンの義朝パーティーに入ってあげなさいってw

またまた場面は一転、京の密輸品フリマでの売り上げは上々のようで、清盛の館ではお祝いの宴が。明子さんレシピの汁物はゴロゴロ野菜たっぷりビタミン豊富、肉も入ってたんぱく質も取れるという品。またこれが美味そうなんだ。皆しこたま喰って飲んでその夜、ぐっすり寝入っている兎丸達の向こうにほっと一息の宴ホスト夫婦。サダヲ高階の主張をすっかり真に受けてる清盛くんは理想郷・宋を想って目がきらきら。それに寄りそう明子さん。旦那が相変わらずの単細胞だけど、この夫婦シーンはちょっと一息つけたかな。何だかんだで夫婦らしく見えてますよお二人さん。兎丸の寝ながらくしゃみが邪魔するけどwww

しかししかし、そんなほのぼのシーンもつかの間、やっぱりバレた密輸フリマ。内大臣になった頼長に「面白いモノを見つけました」とフリマにあったオウム籠を差し出すのはなんとコヒ為義さん!なんかこういうちまちましたご機嫌取りがほんと似合うコヒさん(失礼っ!)。内大臣に取り入るつもりが思いもよらぬ展開に。籠のオウムくんが「ここで買うたことは内密にな!」を繰り返す。これ、フリマで兎丸がお客に必ず念を押していた決め言葉。これに名探偵コナン並みにピーンと来た頼長、さっそく清盛くんを呼び出して厳しい尋問に。流石知性派・理論派の内大臣、理路整然と証拠を上げてガンガン追い詰める。問題の偽造院宣も目の前に。ついに清盛くん、年貢の納め時かと思いきや…

「よくもまぁちまちまと調べてきたものだが、誰がどこで何を取引しようと勝手ではないか」開き直り方がフリーダム過ぎます清盛くんwwwwwいやこれ、この時点の立場で言えるかなとも思ったんだけど。むしろ圧倒的な権力を握ってから吐く言葉のようにも思えるんだが。でも清盛くん、言ってる事は無茶だが面構えはかなり良い。ここぞというところでのクソ度胸を表現出来る顔になってきた。そして宋銭を頼長に見せて理想郷・宋の素晴らしさを説く。ああ、やっちまったなぁと思ったら…

「たかだか商いの場を見ただけで余所の国を知った気になるとはなんと愚かな…」完全なる正論で清盛くんをバッサリ!思わず茶の間で拍手wほんとこのドラマ、主人公を簡単に調子づかせませんwそして「そなたの了見が知りたかっただけだ」とあっさり清盛くんを帰してしまいます。何一つ反論できずしょんぼりの清盛くん。「お前何も言い返さなかったんか」と問う兎丸に「言い返さなかったのではなく言い返せなかった。言えば自分の浅はかさを思い知らされそうだった。あの男にはまだまだ勝てない…」

うん、ホント全く破綻の無い(最初の開き直りはフリーダムだったけどw)筋の通った流れなんですけどね。良いと思うだけにちょっと残念なのは、あまりにも平易に語り過ぎてるかなぁというところ。清盛くんの反省は全くその通りなのだけど、これは個人的な趣味かも知れませんがストレートなだけじゃなくもう少し含んだような台詞が欲しいなぁと思ってしまうのですよ。このドラマはそういうところが随所にあって、ちょっと恥ずかしく感じるところもあるんです。筋は通ってるんだから、視聴者がふとした言葉に引っ掛かって、言葉を発したキャラの思いに歩み寄りたくなる様な台詞というのかな。特に直情型の清盛くんに顕著な傾向。これはより先の成長を遂げればおいおい変わって行くものかも知れませんけどね。

この様子をつぶさに見ていたサダヲ高階。「随分と回りくどいことを…」と内大臣に投げかける。要は偽院宣を鳥羽院に見せれば一発で動かぬ証拠になるのにそれをやらなかった内大臣。院が平氏とズブズブで偽院宣を突き付けたところでしらばっくれるに決まっている。そこまで朝廷が乱れ切っているのをご存じの上で敢えて清盛を試したのでしょうと。「了見が知りたかった」というのはつまり、たとえすぐに尻尾を掴めなくても、常に自分はお前達の障壁になってやるぞという内大臣の挑戦状的対面でもあったわけですね。いや、実にガッチリとした"敵"が登場してますます面白くなってくる。ヤマコーさん天晴れ。もう例の性癖の件は無理矢理入れなくても良いんでないかいw

失意のうちに自宅に戻った清盛くん。迎えた明子さんに「宋はちょっとまだ無理だけど、そのうち川船にでも乗せてあげよう」と約束するも、明子さんから思いもよらない報告が。「船はしばらく無理そうです…ややが出来ましたので…」遂に清盛ジュニア第一号誕生へ!これはもちろん後の平重盛、権力の座に就いた清盛に唯一、真正面から「NO」と言えた息子。明子ママと、この重盛の未来を思うとなかなか辛いモノがあります。まだキャストも発表されてないんだよなぁ…凄く気になる。

ラストはオープニングと同じく家盛くん。同じ六波羅の竹林に馬を進めるとあの彼女が遠くに見える。哀しい顔で後ろを向く家盛くん。その姿を不思議そうに目で追う彼女。この彼女に敢えて具体性を持たせなかったことで、家盛くんの心情と、これからまたまた巻き起こるだろう平氏内の軋轢の予感を漂わせる秀逸な演出。演じる大東さんの表情が良かった。強大な敵キャラも登場して、ますます嵐の予感の次回へ。

同時進行する幾つかの流れを組み合わせたり離したりと、見る側に良い意味での緊張感を要求して来る回だったと思います。朝廷・藤原摂関家・平氏・源氏、それぞれがそれぞれの難題を抱え、それらがこれから複雑に絡み合って大乱になだれ込んで行く、そのネタを丁寧に埋め込んでいった回とも言えるでしょう。主人公をかびたお題目のような理想論に走らせず、常に現実を叩きつけて軌道修正させているのも、これからの展開を考えれば当然の地固めになっていると思います。脚本家さんは大変な作業をされていると想像しますが、この回を見る限り、真正面から丁寧な「作り」をされていると感じました。これからがますます楽しみです!

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狂言の世界・越谷2012。

2012022415490000 2012年2月24日(金)18:30~ 於:サンシティ越谷市民ホール

◆解説 野村萬斎

◆小舞『貝づくし』 月崎晴夫
     『八島 後』 中村修一
      地謡:岡聡史・内藤連・村井一之

◆『鎌腹(かまばら)』

 夫:野村万作 妻:高野和憲 仲裁人:石田幸雄
 後見:岡聡史

◆『千鳥(ちどり)』

 太郎冠者:野村萬斎 主:竹山悠樹 酒屋:深田博治
 後見:内藤連

実家のある市の隣町の公演で毎年催されているのに、何故か今まで何かと縁が無くて今回が初参戦。学生時代は毎日通っていた南越谷(新越谷)駅周辺もその頃とは随分様変わりしました(遠い目)。その中に、当時帰りがけによく服を買っていたお店が残っていてビックリ!何年経っているかは敢えて言わないw 会場はロビーに座れるところが結構あって、早めに着いてしまったのでソファーに座ってまったりしてました。開場すると係の方々が懇切丁寧に誘導していて、良い意味でローカルな空気ありましたね。いつもお邪魔してるブログの方も行かれていて、同じところに気が付かれたようですがw「出演者の方に直接花束やプレゼントをお渡しすることはご遠慮下さいませ」みたいなアナウンスがあったのにはちょっと驚いた。以前そういうことがあったのだろうか…。特等席でも\4,500というリーズナブルなお値段なのに、この日の入りは半分ぐらいだったでしょうか(会場は大きい方で舞台も観やすいと思います)。他県からは足を伸ばしにくいかも知れませんし、平日18:30開演というのはちょっと厳しいのかも。先日の県庁所在地公演は大入りだっただけにちょっと寂しかったかな。

※解説

萬斎師、いつものように黒紋付袴で登場。「確定申告の忙しい時期にようこそおいで頂きました」とと軽く笑いを取るw 多分言ってる本人もそこそこてんやわんやかw まず最初に演じられる小舞について。能では「仕舞」と言って、長い能の一曲の中のハイライトシーンを取りあげて15分ほどで舞うもので、最後に演じられて「もうおしまい」…「駄洒落じゃないし私が言ったのでも無くて能の方が仰ってたので」と変な言い訳w 対する狂言の「小舞」は室町時代の流行り歌に舞をつけたもの。「これ、現代になぞらえれば何でしょうねぇ…(客席に問いかけるw?)J-POPですねぇ(得意満面w)…今はもう歌謡曲なんて誰も言いませんねぇw」小舞の"小"は「小粋な」とか「可愛らしい」という意味を含んでいるので、能の仕舞よりもお手軽感がある、と。

小舞『貝づくし』は能『玉井(たまのい)』のアイ狂言で演じられるもので、竜宮城で貝の精達の酒宴の様子を演じるもの。演者は面を着け頭の上に貝の作りものを乗っけている。『ライオンキング』みたいな感じで、あれは明らかに能を意識してるんじゃないかとw 様々な貝の名前を詠み込んだ謡と舞で、いかにも酒宴らしく手拍子が取りやすいのびやかな曲調とのこと。

小舞『八島』は、死後に修羅道に堕ちた源義経の霊が旅の僧の前に現れ、八島(屋島)の戦いの情景を舞い謡うもので、『貝づくし』と比べると非常に写実的な舞と、「強吟(つよぎん)」という喋りのようなメロディーで構成されている。世阿弥の作で600年前のもの。「もし当時、印税の制度があったなら600年間でどのくらい…w」確定申告の話に戻りそうなwww

狂言『鎌腹』は始まり方が普通と違う。まるで通常の終わり方(太郎冠者が「ご許されませ」と逃げ主人が「やるまいぞ」と追いかける)を逆回しにしたかのように、夫が妻に追いかけられながら登場する。夫はほくそ頭巾という被り物をして山に入る仕事をしている人の風体。妻は美男鬘を着け棒に括りつけた鎌を振りあげて夫を追い掛けて来る。

ここでちょっと脱線w 橋掛かりの方から登場する場面を再現しながら「この辺りだと演者の顔が良く見えなかったりするので、舞台に出て向き直って名乗りをするところで誰なのか分かります。舞台上で僕じゃなかったと分かると客席から「あ~…」なんて声が上がったりして、その逆に舞台上で僕だと分かると「おおー!」となって拍手があったり、みたいなことがあるんですよね♪」さらっと凄い自慢話しましたwwwwwさらっとwww

話を『鎌腹』に戻してw ストーリーは山に仕事に行きたがらない夫を妻が行かせようと無理強いするところから。実はこの夫婦、互いに家庭の役割を放棄していてどっちもどっちなところが。互いに悪口を言い合っているところに仲裁人が入って一旦は治めるが、夫が妻が振り回していた棒から鎌を取ってある行動に出るが、それからは観てのお楽しみ。人間の虚栄心が題材になっているが、虚勢を張る相手が居なくなった場合、人間はどのような行動を取るのか。「行為はあるが目的が無くなる、という状態とでも言いましょうか」…何だか話が難しくなってきたw

続いて『千鳥』。主人が神事に必要な酒を買って来いと太郎冠者に言いつけるのだが、この主人、持ち合わせが無いのに酒屋に行かせる。「こういうのを何と言うんでしょうか…そうですねツケですねw」昔は御用聞きが定期的に家にやって来てくれたけど最近は口座引き落としなどもあるらしく…「ちなみに我が家は生協でお酒買ってますw」そうなんだーw!御用聞きの件で、萬斎師が小さい頃にお祖母ちゃんに言付かって云々、というエピソードを披露してたのだけどちょっと記憶が…何だったっけ?

そのツケが溜まっている酒屋に無理矢理行かされる太郎冠者。酒屋の方も酒屋の方でそう簡単に酒は出さない。太郎冠者がどうやって酒を手に入れるのか、酒屋との攻防をお楽しみに。また、この中には非常に印象深いメロディーの歌が謡われるので、多分皆さんが帰る頃には耳にこびり付いて離れなくなるかとw(もちろん「ちりち~りや、ち~りちり♪」)それと、この時代にはまだ貨幣経済が成り立っていないので、当時お金と同じ価値を持っていたのがお米。「"お金持ち"="お米持ち"、という認識を持って頂いてご覧になるとより分かりやすいかと思います」。

※小舞

今回は地謡を皆若手で揃える布陣。結構思い切ったな~と思いましたけど、声の聞えはさすが万作家というか、若さが前に出ているもののしっかりして鼓膜が安心します。そして村井君が今回も良い感じでしたね~。ただ今大注目の彼です。小舞は月崎師は盤石でしたが、次の中村君が飛び返りでまさかの着地失敗!ぴたっと止まるところが滑って尻もちをついたまま一回転してしまった。始まる前から相当緊張した面持ちだったのでちょっと気にはなってたのですが…滑りやすい床だったのか、それともフィギュアスケートのジャンプじゃないけど回転軸がブレたのか。その後しっかり持ち直してくれたので良かったですが、やはりああいう場面を目の当たりにするとドキドキしてしまいますね。あとで怒られたかな(^_^;)

※『鎌腹』

久々に観たような。解説でも触れていましたが、揚げ幕から演者が出た瞬間から名乗り無しでお話が始まるというのは何度観ても新鮮に感じるもので。妻が棒の先に鎌括りつけて振り回しながら出てきただけで結構ウケてましたねw 相変わらず高野師のわわしい妻は怖いわー。後半の万作夫一人芝居を観ながら、ふと今は亡き茂山千之丞師シテの『濯ぎ川』を思い出してました。あれと同じようなペーソスというか、爆笑の中にもふっと「あ~あ~これだから人間はしょーがないよなー」という苦笑いの感想が入り込んできます。妻に「どうぞご勝手に」と言われて引き下がれないプライドと、本当は死にたくない恐怖心とが変わりばんこにめまぐるしく顔を出す。まず「シナリオが凄い!」と唸り、その面白さを余すところなく伝えてくれる万作師の演技に唸る大満足の一曲でございました。

※『千鳥』

先だっての野村家・茂山家恒例コラボ公演のトークにて「是非2つの家の『千鳥』を比べてみて下さい」と強く勧められw その後の別の公演の開演前の自席にて思わずこの公演のチケット取りをケータイからやらかしてしまったわけでwww 「茂山の場合、太郎冠者と酒屋が酒を取り合いながらもどこか仲良しのように見えるのに対し、野村さんのは二人が完全対決姿勢ですよね」みたいなことをそのトークで茂山逸平師が語っていましたが、なるほどなるほど、今まであまり意識して観ていなかったのだけど、比べてみれば確かにこちらは太郎冠者と酒屋の対決姿勢が明確ですね。茂山さんちのは二人が酒を挟んでじゃれ合ってる風に見えなくもないし、その所為か太郎冠者がちょっとヌケた感じに見えるような気もします。こちらはもう、萬斎師がやってるというのも影響してますがw 太郎冠者が小賢しいし、深田酒屋も「何をされようと絶対酒を出すものか」みたいなオーラ満々。もちろんどっちが好き嫌いというものではなく、それぞれの演じどころが分かって面白かった。セールストークに引っ掛かって観た甲斐があったというものですw

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『平清盛』第七話「光らない君」。

前回の予告の際このサブタイが流れて爆笑www まーそりゃそーだ清盛原人が光るわけないわーと思いつつ、これは源氏物語をあちこちに匂わせながらの恋愛物になるのだなーとちと不安に。根っからのホームドラマ・ラブストーリー嫌い。少々構えつつ第七話に突入。

あれ?直前に番宣入れたの?と勘違いした「今日の見どころ」。第六話の「パイレーツ・オブ瀬戸内海」で一つの区切りがついたので番組構成変えてきた?いやむしろ前回のおさらいの方が良いような。今回は序盤の第二章はじまりはじまりー的回だから取り敢えず良いとしても、これ以降はおさらいが必要にならないかな。とっつきにくい時代にとっつきにくい登場人物達、みたいなイメージも定着しかけてる今ならおさらいすべきでは。余談だけど『花の乱』のアバンおさらいはもっと凄かったぞw 源平よか遥かになじみの無い時代や人物を局アナさんが結構な早口でまくし立ててたからwww 着いて来られないなら来なくてもよい!ぐらいの勢いあったような。

それはともかく。まことに残念ながら盛康さんご逝去。去年のヨシ・ノートみたいにナレや報告で終わったらやだなと思っていたらちょっとだけ臨終直前シーンがあってよかったw あまり時間が残ってなさそうな盛康に清盛くんが頼み事をしていた。鱸丸を養子にして武士にしてやって欲しいと。その話を聴く鱸丸の目に涙が一杯。いよいよ鱸丸ジョブチェンジの瞬間!出来れば髪を結って烏帽子をつけるシーンとか観たかったような。お互いこれからもガッチリタッグ組んで頑張ろうぜ!って見つめ合ってる二人の顔のアップ…やっぱり鱸丸改め盛国のノービリティー圧勝www うん、でも何だかんだ言って良いコンビだと思う。

さて、場面は変わって文机の前に座る深キョン時子の後ろ姿。古典絵巻の挿絵を少し現代風にアレンジしたようなCGイラが、時子の『源氏物語』「若紫」朗読の声に合わせて動く。OPに「東映アニメーション」のクレジットがあったのはコレね。何となく『ヒストリア』見てるような感じw 今までこ汚いふんどし集団とかばかり見せられてきた目には殊の外新鮮。二次元の妄想に酔いしれる時子ちゃんだが今で言えば中学生ぐらい?「薄い本」の魅力を知る辺りかw 深キョン、結構可愛いじゃないの。是非晩年にはしっかりと老けメイクして欲しい。壇ノ浦で安徳天皇と海に消えるところでツルツルのお肌を見せられても~。

夢見る時子ちゃんは琵琶のお稽古に外へ。道すがらまだ源氏物語の中に自分の妄想を躍らせていると、背後からドタドタとがさつな足音。清盛原人キターーーーー尻を手で押さえてるーーーーーなんと分かりやすいwww タマちゃんの前ではおねしょネタ、時子ちゃんの前では大の方ですか…だから排泄物ネタで笑いを取るのは小学校2年生ぐらいで終わりにしろとw 未来の太政大臣夫婦の初顔合わせのきっかけがウ●●…ゴメン、実はこういうの嫌いじゃないwww

先だっての海賊退治の報告に内裏入りする忠盛パパ。しかしその功績から公卿に昇格することは出来ず、代わりに息子の清盛が従四位下に。その後、清盛くんが鳥羽院御所に昇格のご挨拶に。だから清盛くん、せめて顔だけは拭けマジで。斎藤道三に面会した時の織田信長みたいに、タカをくくってた相手がビックリするほどバリッととた身なりでも良かったかな。ここでの清盛くんにそこまでの機転を求めてはいけないのかもw それに清盛くんがどんな格好をしたところで國村忠実はイヤミを言うわけで。鳥羽院は忠盛の昇格がここで打ち止めになるように、忠盛に褒美を集中させず清盛の方に一度ずらしたのでは、と。忠実はそう言うけれど、さて鳥羽院の本心はどうなのだろう。

その清盛くんを外で待っていたのが盛国。忠実のヤロー超ムカツク!と頭から湯気を上げる清盛くんに忠実の経歴を語ってそれだけプライドが高い人なんだからしょうがないとなだめる。家貞から毎日武士としてのあれこれを必死に教わっているという盛国くんだが、余りに堂々たる受け答えは、どう考えても付け焼刃の知識では無く生まれつき備わったモノから出てくる風にしか見えない。中盤辺りに「盛国出生の秘密」みたいなのが持ちあがったらどうしようwww

御所帰りの途中で、ぬかるみで転んで身動きが取れなくなっている2人連れを発見、助けてやるとその一人が絶世の美女!市女笠の奥が覗いた瞬間、ストップモーションがかかるベタベタ演出www これ、去年もあったよなぁ。まぁ一目ぼれとか運命の出会いとかは、この後の話の展開に一番都合がいいよな。そして助けてもらったお礼にとそのぬかるみに足を取られていた男・高階基章の館へ。

館で出された夕餉が質素なのに美味しそう♪頬張った清盛くんの「んまいー!!」の声にも納得w ここで基章から突然の申し出「是非娘を妻としておそばに!!」口に含んだ粥をぶーーーーっ!と吹き出す清盛くんwww いやコレね、やるとは思ったけどwww まぁ微笑ましいw それにしても基章の娘・明子役の加藤あいさんめっちゃ綺麗。ちょっと儚げな感じなのも良い。

一方、朝廷では得子様がめでたくご出産も、生まれたのは姫。男の子を産めなかった悔しさに得子が悶々としているところにまたまた天然爆弾タマちゃん登場、出産のお祝いをしこたま届けて来る。新米ママ得子に親切にアドバイス、とばかりに子育ての苦労を滔々と語るタマちゃん。いつの間にか鳥羽院との間に5人の皇子と2人の皇女をもうけたことになっていて…えっとえっと、月日の経過の感覚が凄く狂ってますがまいっか(爆)。鳥羽ちゃんボロボロなのに良く頑張ってるなww

タマちゃんが帰った後に怒りを爆発させる得子。「嫌味を言いに来たのでしょうか」と問いかける侍女に「嫌味では無い!本気で祝いに来ているのだ!」さすがに得子様も良くおわかりで。天然の怖ろしさは本当に果てがない。悔しさの余り、祝いの品の天児(あまがつ:赤ちゃんの厄を祓うという人形)の身体を両手でぎゅうぎゅうと締め上げる。こういう小道具が出てくると「ああ、平安だなー」と思う。Twitterでは「後で呪詛に使うんじゃないか」という予測がちらほら。まさか「丑の時参り」とか…。

そして得子様はいきなり鳥羽院の元に突撃し、「皇子を産みとうございます!」と、お着替え中の院にガバッとのしかかる!いや、得子の気持ちは分かる、分かるけど…何も真昼間からコトに及ばんでもwww 鳥羽院拒否しないしwww もののけ朝廷は今回も健在。

そのもののけ朝廷の予備軍?として控えている崇徳帝。やっと井浦新氏の声が聞けた!「瀬をはやみ~…」と例の百人一首で有名な歌を吟じるお姿、なかなかノービリティー溢れていて良いじゃないですか!その声を外に控えて聴いているおしゃれイズム義清。いよいよ歌の才を認められて帝に気に入られた模様。帝の歌の解説は視聴者向けw?暫く続きそうな義清先生短歌講座。そして帝は義清に「次にいつ来てくれるか?」と問いかける。寂しいんだろうな崇徳帝。義理の父は自分を完全拒否し、母は天然、折角得た帝の位もただの張り子の虎状態。今のところ鳥羽院の「生きたまま怨霊化」の度合いが凄過ぎて目立たないけど、何せ"元ARATA氏"ですからこれからが楽しみ楽しみ。

さて運命の出会いを遂げた清盛くんと明子さん、それぞれ相手の事を思い出しては「ほーっ…」としている。清盛くんは義清のところに相談に。前々回に拾われたニャンコは元気♪それよか何が驚いたって義清、妻帯者だった。堀川局との一件はw…そして明子さんは自分の琵琶の弟子であり友人でもある時子ちゃんに打ち明ける。時子ちゃん妄想モード全開www 脳内の大半が源氏物語で構成されているらしくw 「それはまるで明石の君のようではないですか!」と当の本人より興奮。今なら二次元萌えを押しつけてドン引かれるみたいなものか。でも深キョンが可愛いのでそれなりに見られてしまってるなコレ。

恋の成就の為にお参りに行きましょうと時子ちゃんに引っ張られる明子さん。向かった先の神社にはちょっと埃っぽい先客がいた。明子さんビックリ!時子ちゃんビックリゲンナリw!なんであのウ●●男がここにいるのよ!!もうラノベも真っ青のお約束展開w 心の中で「えんがちょ」な時子ちゃんを置いて、清盛くんと明子さんは橋の上初デート。えー橋の上デートと言ったら『花の乱』だろがーとしつこくてすみませんwさすがに清盛原人くんと当時新之助君を空目するのは無理だけど。口べたながらも夢を語る清盛くんにますます心をなびかせながらも、何故か踏みきれない明子さん。何故?

そこで清盛くん、実にオーソドックスな手に出る…すなわちラブレター。明子さんに届いたのは流麗な文字の歌一首。何か変だなと思ったらやっぱり…きよもりくんはしゅくだいをのりきよくんにやってもらったのでせんせいにいいつけます!自分から送った歌も、明子さんから返って来た歌も全くイミワカラン原人くんwww 女の方から一度目はまず断る、ってのはちゃんとやってたな。その後の男女の駆け引き云々言われてもどうせ出来ない清盛くんなので…

どどどどどどどと高階基章の館に乗り込む!まどろっこしいことは抜きにして直談判!しかし明子さんの返事はまたもや「NO」。何故かと問えば…父が良縁を願って住吉神社に願掛けをしたら貴方が現れた。自分は自分の意思で生きたいから、神仏の言うなりに人生を進めたくない、みたいな。まぁ当時の女性がこういう価値観を持っていたかというとそれはちょっと無理だろうけど、この先あまり長生き出来なかった明子さんの未来を思うに、少し切ない自己主張のようにも感じる。

しかし怯まない清盛くん、明子さんに「俺を見くびるなー!」と大反撃。俺も俺の心に従ってお前が好きだ!お前の作る美味しい飯を毎日喰いたい!共に楽しく生きて行きたいんだ文句あっかー!とまぁ童夢くんのサンダーバキュームボールもかくやという程の剛速球ストレートを叩きこむ。これ、正直気に入ったwwwここまで直球ならこれもまた一つの美学。アホさもウザさも乗り越えてる。目前から飛んで来る清盛くんの大音声を微動だにせず聴いてる明子さんもなかなかだけどw その二人の様子を見ていた時子ちゃん、ちょっと胸にズキンと来たらしい。これまた将来につながる絵。しっかり覚えておこう。

何とかOKを取り付けた清盛くん、晴れて忠盛パパに明子さん&お父上高階基章を紹介。高階家がやや身分低めなので周囲の反応は決して良くない。いつもは息子を全面バックアップの宗子ママも表情が浮かない。先のシーンで、藤原家成さんから先に良縁を持って来られていたので困ったなぁと。しかしここは清盛くんが余計なツッパリを入れず素直に「皆には迷惑をかけるかも知れないが、ここは承知して欲しい」としっかり頭を下げた。ちょっとずつ大人への階段を踏みしめていく清盛くん。松ケン君の表情も随分変わって頼もしさが見えてきた。遂に忠盛パパがOKサインを出し、高階基章は嬉しさの余り大号泣。平田さんの泣きに釣られそう。

しかししかし。忠正叔父さんは苦虫をかみつぶしたような顔でその場を無言で立ち去り、他の家人達も祝福はしつつ、どこか不安を隠せない様子。唯一弟・家盛君が満面の笑みで「義理のお姉さん」を大歓迎している。お祝いの場に不穏な空気。忠盛パパは廊下で不意に「遊びを~せんとや~」と口ずさむ。おおおおおおやっとこの曲が効果的に使われたよ!だってねぇ…もともとこの曲は(当時の流行り歌であったという設定の上だが)忠盛と今は亡き舞子との間のキーワードみたいなものとして使われていたわけで。ここで忠盛パパが思わずあの曲を口ずさんだのは、明子さんに対する情熱を隠さない清盛がかつての自分と被るのを痛感したからだろう。忠盛も、あの時の舞子への想いから清盛を育てることに決めたのだから。こう言っちゃナンだがそう簡単にあちこちの場面で流して欲しくないなぁ今の時点では。

忠盛の背中を宗子ママが見つめている。この曲の持つ意味を宗子ママは知っているのだろうか。もし知っていたら、今回の清盛の婚儀と合わせて、ママにとってはかなり苦しいことだろう。清盛の婚儀は平氏にとって吉と出るか凶と出るか。一度は和解出来たかと思われた忠正叔父さんの動向も含めて、また来週が見逃せない。

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『平清盛』徒然感想⑤。

★第六回『西海の海賊王』

もうこの回が始まる前から「海賊王に、俺はなる!」で変な感じに盛り上がってたのがちょっと引っ掛かってる。あの漫画(アニメ)知らん人間からしたら騒ぎ方が凄くこじつけっぽく聞こえたんだけど、どうも制作側から「そういうつもりも含んだ」的な話があったようで、正直それはどうかなーと思った。別に媚びてるわけじゃないんだろうけど、なんもわざわざそんなふうにしたりせんでも良いんじゃないか。それに「俺は海賊王になる」と「海賊王に、俺はなる」と、倒置があると無しとではぜーんぜんニュアンスが違うしね。まぁとれはそれとして。

「海賊船が来たぞー!」で週またぎになった今回。OP前アバンで結構たっぷりと平氏VS海賊の海上大立ち回りを見られた。さすがにあの高い位置から矢を射かけられるので平氏軍大苦戦。初陣清盛くんも必死に頑張るけれど、やっぱ自警団ごっこと実戦では壮絶さの度合いが雲泥の差だった。もたついているうちに清盛をかばって清盛の守役・盛康が撃たれる!佐戸井さーーーーーん(泣)!!!厨二清盛がやんちゃの限りを尽くす度にMAX土下座で謝罪してた盛康さん…ここで死んだら浮ばれ無さ過ぎる…「清盛のばかーーー!」と叫びたい!

OPを挟んで平氏の宿営地。矢を受けた胸に巻かれたサラシからおびただしく血をにじませて盛康さんはかなり危険な状態。一門の空気は沈鬱。思ったより海賊は強かった。「だから(前回)鱸丸のアドバイスを素直に受け入れていれば…」と思ったのは言うまでも無いw その鱸丸でさえ今回のバカでかい海賊船は予想出来なかっただろう。盛康を危険な目にあわせてしまった罪悪感で、清盛は何とかあの海賊船の正体をつかんで反撃のきっかけをつくろうと、こっそり単身海へ。烏帽子を脱ぎ髪をおろしていたのは怪しまれない為か。夜の闇にまぎれて(あの画面トーンは夜だよね?)こっそり小舟をこぎ出そうとしたところに走り寄る影!まさかと思ったらやっぱりwwwwwサダヲ高階が清盛から小舟を乗っ取ろうとwww今回は厨二お悩みじゃなかったのにーwww

一方、東国に修行の旅に出た源義朝くんご一行(と言っても二人w)は途中の尾張・熱田神宮で、男達が供物の米をぶんどろうとしている場面に遭遇。「神に供えたモノをかすめ取ろうとは見下げ果てた奴らだ!」と弓矢を構えて追い払う。堺さんの塚原卜伝かと思いましたw 宮司の藤原季範がお礼かたがた、娘の由良姫を義朝くんに紹介。由良姫はなっちゃんですね。どうしてもこう呼んじゃうんだなぁ申し訳ない。

「なぁんだ、源氏なの」いやいやいやいやいやいや幾らなんでもコレは無いだろ。なっちゃんのペットボトル持ったまま言い放っても違和感無いぞコレwww 「なぁんだ、ニートなの」でも良いんだなw 随分思い切った現代言葉にしたよなぁ。まぁ言われて言い返した義朝くんのまたまたビシっとした正統派台詞のお陰で空気が戻りましたが。しかしこのやり取りに「これが父と母のなれそめ」頼朝ナレ被せたのは更にいただけない。この二人が頼朝の両親だというのは知らない人も多いかも知れないけど、「せっかく」互いに超悪印象から始まったカップルなんだから後々まで温めておきましょうよ。説明が過剰だと興がそがれるし。

場面は一転して朝廷。天然タマちゃんと得子さんが廊下ですれ違う。タマちゃんがためらわず道を譲る。すれ違いざまに得子さん「(鳥羽院の)ややが出来ました」。返すタマちゃん「お勤め、御苦労に御座います」…ひいいいいいいタマちゃん圧勝。何を仕掛けても響かない、これが一番強い。相手を悔しがらせたいのに無反応だったら言った方にストレス倍返し。「イジメ」の構造と同じだな。怒りの余り今にも耳としっぽが飛び出しそうな得子さんも怖いが、やはりタマちゃんの異次元ぶりが天井知らず。

一部始終を見守っていた堀川局はあれれ?おしゃれイズム義清と良い感じに。あのタマちゃん和歌添削が相当効いたのかw?どうやらおしゃれイズムが狙う「本丸」はタマちゃんらしいが(すげぇ度胸だなw)本丸に行き着くにはまず外堀からというところか。堀川局曰く「璋子様のお心は空っぽなのです…」。うん、そういう表現しか出来ないかな。この時代に「天然」なんて流行語は無いし。今回の昼メロ朝廷シーンはこれまで。鳥羽院が出ないとちょいと寂しいけど、これはこれで短いながらも濃かったっすよ。

さて場面はひそかに海に漕ぎ出した清盛くんとサダヲ高階に戻る。舟の中で社会批判やら宋国への憧れやら語りあう二人。ちょっと良い話聞いただけで「んじゃ宋に行くどー!!」となる清盛くんの単細胞ぶりも困るけど(確か守役・盛康の敵討ちに行くんではなかったかw?)、何の疑いも無く科挙制度を例にとって「宋はまっこと素晴らしい」と言ってのけるサダヲ高階もどーかなー。まず後の日宋貿易へのフリという意味合いもあるんだろうけど、これをきっかけに他国アゲ自国サゲが強くなったら嫌だな、という一抹の不安。まぁ先の内裏での海賊討伐会談でもかなり青臭ーい理想論振りまき加減だった高階だから、ここもある意味、外の進んだ文化に純粋に憧れてる程度と解釈しとけば良いのかな。

ここで水中からいきなり海賊出現!パイレーツだ何だかんだ言われてるけど、この海賊出現があのシリーズの『命の泉』の襲って来る人魚と重なったwww なんかめっちゃ戦闘能力高いなこの海賊達…で、舟の二人はあえなく囚われの身に。ま、予想通りw

自分達で行き着けなくても捕まって簡単に海賊船内に入れたw 宋人・春夜の肩に乗っかる鶏が可愛いなと思いつつ、サダヲ高階が見事にバイリンガルなのに驚く。ここまで勉強してるなら宋に盲目的?憧れを持っていてもしょうがないかな、と。ここで待ってました!の狂犬加藤・兎丸がいよいよ登場!もともと目鼻立ちのはっきりしてる人なので、こういうケレン味たっぷりの衣裳が似合うんだわ。いや、普通に迫力あってキャラ立ちしてて予想以上。

清盛と小競り合いになり清盛の提案でサイコロ勝負することに。まー良くも悪くも漫画展開でそう割り切って見れば面白い。後でTwitterのある呟きを読んで気づいたのだけど、最初に出た目が「兎丸・4、清盛・3」。船が揺れて変わった目が「兎丸・1、清盛・6」。これって確かサイコロの真裏の面同士の組合わせじゃなかったか(足して7になる)。脚本家さんがこの目になにか意味を籠めたのかも不明だけど、もしかしたら兎丸の中の人が「自分の演技がダメだったら即消されるオリキャラだから」と評していたよりかはずっと重要な人物なんじゃないかなーと。

サイコロ勝負に勝って兎丸からこの巨大な海賊船についていろいろ訊き出す清盛くん。「今の世の中ひっくり返して自分が義となる」と語る兎丸にあっさり賛同。意気投合しかたと思いきや、ひょんなことから互いの父親同士が戦ったことを知ってしまいまたもや乱闘に。兎丸が清盛を「父親の敵の息子」として恨むのはいいとしても、清盛が兎丸を「自分の出生の秘密を勝手に教えたヤツ」として恨むのはちょっと無理が過ぎてるかな。

清盛が居なくなって大騒ぎの宿営地に脅迫状が。清盛とサダヲ高階を預かっているので返して欲しくば忠盛一人で来い、というもの。当然ながら兎丸の目当ては親の敵の忠盛。みすみす罠にはまることは無いと忠盛を行かせまいとする一党の中、瀕死の重症の盛康が「きっと清盛様は私の為にと後先考えず…」いやそのとおりだよ盛康さん!でもきっとこの献身的なオジサンはそれが嬉しかったんだよね…それを見ていた忠正叔父さんが「俺は清盛が居なくて良いと思うが、兄上はそうではないのだな。だから俺は兄上の為に救いに行く」と。もう平氏のオジやジジ達が皆、心意気がイケメン過ぎて目から汗が止まらない。こんなおっさんたちに囲まれて、自分の無茶で勝手に陥った危機からも助けてもらえることになって、どんだけ幸せなんだよこの厨二御曹司は。グダグダ言ってる場合じゃないぞはよ原人から人間に昇格せんかいゴルァ。

そこにまたまた頼もしい助っ人が。鱸丸がおそ松トリオを従えて再び「海での戦いはお任せ下さい」。これには先だって、漁師ごときの話など聞かんわ!と散々バカにしていた忠正叔父さんと脳筋忠清さんにはイタい展開だろう。こういう、ちょっとした物語のまとめ方が凄く良いんだよね。見てる方は思わず「にしゃり」としてしまう。おそ松トリオもまだまだしっかりフォロー。彼らもいつまで活躍してくれるのかなぁ楽しみ。

そして朝になり、海賊船の上に高く吊り上げられた清盛の遥か遠景、朝もやの中から平氏の船団が現れる!物凄くミニマムな『レッドクリフ』www 海賊船に乗り込みあっという間の大乱戦に。身動きとれない清盛を射殺そうとした海賊を忠正叔父さんが一刀の元に!思わず呼びかけた清盛に「へっ!」と笑いを返す。だめだだめだ忠正叔父さん見てるだけで涙腺決壊。船内では忠盛パパと兎丸がまさかの一騎打ち状態。自分が成敗した朧月と同じ決め台詞を吐く兎丸にはっと気づき棒立ちの忠盛。ちゃんと覚えていたんだお父ちゃん。あの朧月の言葉には一理あって否定出来なかった。決して彼ら盗賊を虫けら以下と斬ったわけじゃない。忠盛の心の底が垣間見られる一瞬。そこに鱸丸に助けられた清盛が乱入、今度は清盛と兎丸の一騎打ちに。

清盛が自分の思いのたけを吐き続けながら兎丸と斬り結ぶという演出は賛否あったよう。主人公のアイディンティティー確認がこの場面の大きな比重を占めてしまい、普通に戦いのダイナミズムを期待した向きには不満が募っただろう。確かにあまりに劇画的展開で、三次元の人間が演じるには不自然さが際立ったとも思う。しかしシナリオとしては、ご落胤説から忠正叔父さんの反発を経て、ここに至るまでの主人公とその周囲の人間の様々な葛藤に一つの区切りをつけるという流れは良かったと思う。

清盛と兎丸の一騎打ちを誰もが黙って見ているという絵面もベタ過ぎるけど、今まで清盛は自分の出生とその周囲の反応についてあまり自分の意見を明確にしてこなかった。寄りにも寄ってこんな場面で、というのはあるけれど、あれが不器用な清盛の、忠盛とーちゃんや忠正叔父さんを始め、危険を冒して自分を助けに来てくれた平氏一党のみんなに対する精一杯のアンサーだったのだと。「俺は平氏の男になる!」宣言したのだから、これから清盛くんには本当に大人になってもらいたい。中の人にとっても、ね。

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『平清盛』徒然感想④。

★第五回『海賊討伐』

この回冒頭でこの序盤数回の中でサイコーの台詞がwww 忠盛邸では3番目の男の子・平五郎が生まれて和やかな喜びの空気に包まれている。次男家盛くんが赤ちゃんを抱っこする宗子ママに「平太(清盛)・平次(家盛)ときて…何故平三郎にならなかったのですか?」と質問。すると宗子ママ「"三"と"四"は余所におりますゆえ」とニッコリ♪奥で「こりゃ参ったな」と苦虫の忠盛パパ。パパも隅に置けませんなぁwwwww

名前に順番通りに"三"と"四"を授けたのだから、"余所"とはいわゆる側室みたいな立場の女性かなとも思うけど、まぁとにかくこの場面は宗子ママの一本勝ちwww スッキリ笑って受け入れられる。手厚く守られ衣食住に何の不便もなかったお姫様達が側室の一人や二人の出現で泣くの喚くのしてた去年のどっかのドラマとは大違い。同性として宗子ママの人間的器に惚れたなぁ。

例によって清盛くんはちょっと離れたところに居るのだけど、血脈の問題があるから気持ちが分からないでは無い。それでも「折角だから弟を抱いてみろ」と言われてぎこちなく赤ちゃんを抱いたその表情が凄く良かった。そう言えば松ケン君、もう人の親になってるんだよね。あの柔らかい、慈しむような表情を見てそれを思い出した。この場面の収録時にはまだ生まれて無かったかろうけど。

北面の武士として御所周辺のパトロールにいそしむ清盛くんとおしゃれイズム義清。妙にハイテンションの清盛くんが怪しい物音に気付き「すわ盗賊か?!」と身構えた視線の先に三毛猫www猫可愛い~~猫は反則~~猫無双だわ~~★二人が猫とじゃれているところにまたまた絶妙タイミングでライバル義朝登場!もうここまできたら義朝くんが清盛くんにこっそりGPS装着してるとしか思えんwww何故か流れで三人揃って(猫も一緒に♪)義清の館に行くことに。

拾われにゃんこが煮干しらしきものを食している間に、三人は館でくつろぎながらそれぞれの生きる道を語りあう。義朝は「強さを磨いて王家に武士の力を知らしめたい!」と王道アンサー。義清は「いつの世も美しく生きることが志」えーーーまた背景に薔薇が飛び散ってますけどwww 藤木さんこういうの似合いすぎだよw そして我らが清盛くんは「面白う生きたい!」予想通りでしたありがとうございました。どうもこの「面白く生きたい」がまだお題目なんだよなぁ。そのうち何らかのオトシマエはつくんだろうけど、今は正直耳障り。役者さんの所為じゃないけどね。語りながら清盛くんと義朝くんが犬っころみたいにじゃれあい喧嘩したり、ほのぼの青春シーンでもあった。あまり未来人的に観るのもナンだけど、この後この三人に降りかかる様々な事象を考えると…。

一転、朝廷シーン。崇徳帝ARATA改め井浦新さんキターーーーーーー!!!!!長引く飢饉への対策を鳥羽院と共に講じようとするが、いまだ権力を崇徳帝に譲らない院が「今の乱れた世は先の院(白河院)の悪政に寄るもので、その血を受け継ぐ帝の意見を民は聞かないだろう」…ものごっつ陰険な表情で言い放つ。最恐天然タマちゃんとの愛憎劇も良いけれど、この辺りの政治的やりとりももう少し詳しく見せてくれないかな。折角出てきた崇徳帝が一言も喋らないのも勿体ない(直接喋らないのがしきたりでしょうが)。帝の近習役が映画『陰陽師』の藤原師輔さんで、ちょっと「おおっ!」となってしまったw

一方天然タマちゃんは娘得子(なりこ)を崇徳帝に入内させたいと申し入れてきた貴族・藤原長実と対面。DMCちゃうちゃう松雪得子さん、耳も尻尾もなかったなwww 玉藻の前のエピはさすがに入れないだろうけど、後々ちょっと匂わせて欲しい気も(単なる趣味ですw)。その夜、得子入内の件をタマちゃんに頼まれた鳥羽帝、止せば良いのにまたまたまたまた自分が間違いなく傷つきそうな問いかけをタマちゃんに投げかける!もうここまで来ると決め台詞ならぬ決めネタかと。「どうしてお前は自分に入内しようと思ったのか?」

そして案の定、タマちゃんからメガトン級のショックが飛んで来る…養父白河院の意向で入内したが、悲しくて泣いてばかりいた。そこへ貴方が「そんなに悲しいなら一度会ってくれば」と言ってくれた。久しぶりに院に会って、自分はその夜院より存分にご寵愛を賜った。あれは貴方様の優しいお計らいだったのですね。その時から自分は中宮として貴方に仕え貴方の子を生む決心が付いたのです。云々。

…視聴者の立場としても書いてるだけでもクラクラくる(爆)。これを全く悪びれずに満面の笑みで語るタマちゃんに、というより"中の人"の演技にただただ感服。そして遂に鳥羽院のドM許容ゲージがMAXを突破しプッツン!!!「お前のような女にマトモに相手をしていた自分が愚かだった!お前は人では無い!もののけだ!!!」確かにいまだもののけというよりはアホっぽい原人にしか見えない清盛くんとは比較にならない異次元ぶり。今更分かりましたか、と言いたい気分もあるけれど、三上さんの狂気溢れるキレっぷりは舞台スケールにも見えた。画面から飛び出しちゃってる。朝廷丸ごともののけ化。

ショックの余り雨の降る地面の泥水の中に倒れこむやんごとなきお方というのも初めて見た(滝汗)。もう全方向に振りきれちゃってる三上鳥羽院すげぇ。その近くに物憂げにたたずむ狐ちゃう得子さん。何を血迷ったか鳥羽院、あっという間に得子を押し倒し…このあたり"歴史勉強の為"などの名目で子供に大河を見せているお家では気まずい空気流れたろうな…さすがに引きそうなくらいの昼メロ的超展開。コトの後、こんなにボロボロになるまで院を傷つけたタマちゃんに激しい憎しみを抱く得子。「もっと汚(けが)して下さりませ」とは凄い台詞。ふと思ったのだけど、能の世界はこの辺りの時代や人物を題材にしたものが多く、格調高い舞台の空気とは裏腹に、演じられているお話の中身は結構ドロドロだったりするわけで。昼メロテイストは意外に歴史が長い。パッと見ドン引きだけど、実はリアルな描写なのかも知れない。

内裏では近頃巷を騒がし被害が続出している海賊問題について貴族達が集合し討議の真っ最中。そこに識者として呼ばれたのがサダヲ高階通憲。「貴方達に虐げられ窮した民が生きる為に海賊になり果てるしかなかった!」と真っ向から貴族・公家批判を展開。ここのサダヲ高階さん、気持ちが前に出過ぎてちょっと空回り加減に見えるのが良い。その直後に今のところ顔芸No.1の國村忠実に「さがれ」の一言で黙らされる。青臭い理想論だけではびくともしない権力の壁がしっかりと見て取れる。こういう抑え方がこのドラマの良いところ。國村さんの迫力あってのシーンかな。

そんなこんなで海賊討伐は平氏に白羽の矢が立てられる。盛り上がる忠盛邸の中でどうしても清盛を認めたくない忠正叔父さんが清盛の初陣に異を唱え、そこによせばいいのに清盛くんがまた意地張って跡取りになる気は無い!などと放言。大事な仕事が直前に控えてるここでやるゴタゴタじゃない。忠正叔父さん、かなり不穏。一方またまた平氏に先を越されて地団太踏む力も残ってなさそうな源氏一行、雄々しく海賊討伐に乗り出す平氏の行列を見て、コヒ為義さんのしょぼくれ度がグンと上昇。「殿上闇討」の件でもう全部息子に託しちゃったような。東国に修行に行くという義朝にやっとこさ出てきた4人目の源氏w鎌田さんの息子がお供として着く。演じる趙珉和さんが余りにも平岳大さんに似ていて2年連続大河出演かと思ったw

安芸の陣に到着した平氏一行。海賊討伐の作戦会議となるも、清盛に付いて来た鱸丸の、経験から来る至極まっとうな海戦アドバイスに坂雲広瀬こと藤本隆弘さん演じる伊藤忠清が馬鹿にした口調で突っかかる。差別意識丸出しで腕っ節頼りの脳筋武士っぷりが期待を裏切らない広瀬さんw 台詞回しに何処となく薩摩弁訛りを感じてしまうのは『JIN』後遺症かwそれにしても漁師鱸丸が一番武士っぽく見える不思議wwwこの突っかかりにあろうことか忠正叔父さんも参戦。陣営内は取っ組み合いに発展して大騒ぎ。何なんだこのチームワークのなさは!忠盛パパ何か言ってくれい!と思っていたらパパが一喝してその場はさすがに治まった。やっとこさ解散。

場に残った清盛と忠正叔父さん。今しかないとばかり、叔父さんが思いのたけを清盛にぶつける。お前が白河院のもののけの血でなく兄上の血を受け継いでいるなら可愛い甥だと思えるのに、と。これはさすがに清盛くんにはキツい。誰が父であるかは彼の責任ではない。でも、このどうしようもないことに引っ掛かっている自分を正直にぶつけた忠正叔父さん、決して単なるアンチ清盛では無い。本当は素直に甥っことして可愛がりたいのだけど、それほど白河院の血というのは脅威であり嫌悪の対象ということ。脚本家さんがご落胤説を採用し、それによって巻き起こるべき人々の思惑や心の揺れを、まずこの忠正叔父さんがしっかりと体現している。演じる豊原功補さん、決して派手な役者さんではないけど、複雑な心の動きを見事に表現していて注目度急上昇。

しかし清盛くんはこれでまたまた自分が何者であるかの疑問に揺れ始めてしまう。「俺はいったい…何をやってるんだ…」と自分の額をゴツゴツ殴っていると…「何でもよーーい!何でもよいゆえーーー!!」期待通りのご登場wwwww瀬戸内の様子を見たいと積荷に潜んでやってきたサダヲ高階が疲れと空腹でボロボロになって積荷から転げ出る。TV画面に向かって思わず「待ってました!」と声をかけたくなるwww清盛から食事を分けてもらい、それをむさぼりながらアイディンティティ再崩壊しかけた平氏の御曹司に再びオレ流の人生談議。ここで清盛もやっと「あの落とし穴に落ちてた奴」と気づくのだけど(遅いwww)、何かと"自分探し"のナルシスティックな悩みに溺れそうになる清盛くんを、周囲の大人があれこれ手を焼いて引っ張り上げる序盤なのだなぁとつくづく思った。その大人達が皆魅力的だから良いけどね。

ラストは瀬戸内の海、平氏の一団が船の中にうつぶせになって上からむしろを掛け、カモフラージュして海賊船を待ち伏せする。揺れる小舟にうつぶせって酔いそうだよ。すると沖の方からあり得ない大きさの一艘の船が!!ロングショットの映像に、ノイズのような画面のブレが入るのがカッコイイ!やや身を乗り出して茫然とその巨大船の姿を見つめるだけ御の清盛くん…とココで無情にもエンドマーク!おいおいこりゃサブタイトル詐欺じゃねーか?と思いつつ、BGMの「タルカス」とラストシーンが絶妙のマッチングだったので良しとしようwww

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『平清盛』徒然感想③。

★第四回『殿上の闇討』

あ、源氏の柱おったて祭終わったようですwww 前回アホの鼻っ柱を粉砕骨折して考えを改めたらしい清盛くんがやっとこさ烏帽子をかぶって北面の武士デビュー。先輩イケメンの武士でおしゃれイズムな佐藤義清と流鏑馬対決から始まった。手綱を放して馬に乗るって怖いよなぁと思いつつ、吹き替えなしの二人の乗馬は結構堂に入っている感じ。藤木さん、嫌味なくらいのカッコよさだなぁwこれで歌とかも詠めちゃうんだからなぁ嫌味だよなぁwww

タマちゃんに仕える北面の武士達がズラリ並んでお化粧の真っ最中。使ってるメンズコスメがヨーグルトの上に浮いてる汁みたいw これ、実際にどんな出来栄えになるんだろう。ちょっと美白になる程度か志村けん的白塗りなのか。歌合わせの席での清盛くんは予想通りのKY。オネショネタでは即つまみ出されるだろうにw そしてここでも嫌味なまでにイケメンのおしゃれイズム義清。タマちゃんの詠んだ歌を添削するという大胆なアピール。とどめに真紅の薔薇を背景に背負いそうなスイート&ドリーミーなBGMがかかる。何故かりょう堀川局が「ポッ♪」とするw ゴメンちょっと笑っちゃったwww 藤木さんの振り切ったイケメン演技に拍手。そして清盛くん、もうちょっと顔綺麗にしとこうよ。ヨーグルトの汁塗らなくても良いから取り敢えず顔を拭こうw だから「清盛原人」と言われてしまうのだよー。

今や番組の目玉になった朝廷ドロドロ劇場は今回も通常運転。今回の舞台は大胆にも鳥羽院とタマちゃんの事後っぽい閨。視聴率が伸び悩んでいるのでエロシーンを増やしてテコ入れする、なんてゴシップが出たけれど、いやこの二人のけだるい佇まいで充分だろがーそういうのは想像で補完すればいいの。で、今回も鳥羽院の自虐的会話の切り出し。タマちゃんに、祖父白河院と浮気して子(崇徳帝)をなしたことを詫びてくれ、と。それは危険過ぎるって!詫びろと言われたら何の疑問も無く詫びるよ天然は!と思ってたら案の定「悪うございました」と(爆)。この人に嘘でも「浮気してない!」と押し切る考えなんか全く無いのだから。嘘でも良いから否定して欲しかった鳥羽院の目論見はあえなく潰え、より一層傷つく羽目に。

鳥羽院は何にこれほど固執しているのだろうと。単にタマちゃんを愛しているだけではなく、その背後にそれこそ「もののけ」の如き亡き白河院の姿を感じているんだろうなぁ。政の主としても、男としても、全く歯が立たなかった祖父。その人間的力の差がずっと鳥羽院にのしかかっているのかも知れない。失意の鳥羽院にそつなく接近し、心の隙間に入り込もうとする忠盛。忠盛の寄進によって建てられた得長寿院の中におびただしく並ぶ仏像を前に歓喜の表情を隠さない鳥羽院は…もうこの世そのものに絶望したかのよう。

この寄進をきっかけに忠盛はその功績を認められ昇殿を許されるまでに。忠盛邸はそりゃーもー上を下への大騒ぎ。全面祝賀モードの中例によって清盛くんのみその空気にノレない。さすがに前回かなり痛い目を見ているから表向きの態度はつくろってるけど、忠盛パパがちゃんと見抜いていてw でも余計なことは言わないで見守ってるんだよね。この辺りの中井さんの何気ない表情の説得力が凄い。何と言うか、この二人の"中の人"同士の関係性とちょっとシンクロしてるところもあるのかなと深読みしてしまう。大河大ベテランの中井さんと初挑戦の松ケン君…。

そのお祝いの輪の中にどどどどどどー!と駆け込んできたのが忠正叔父さん。「あーにーうーえー!」と泣きながら駆け寄って来て、ついでに清盛くんを吹っ飛ばすwww 結局この人は平氏愛と兄上リスペクトの塊なんだなぁ。この一族を大事に思うあまりに、"外の血"である清盛くんを認めてあげられない。単なる養子イビリじゃないんだってのがこのワンシーンでよーく分かる。ちょっとした場面だけど丁寧にキャラ作りをしてるなぁと思う。

ますますハッピーな平氏とは対照的に、負け組源氏のお家ではコヒ為義が日の高いうちから飲んだくれていて負けモード更に強化。自分の父親が乱暴狼藉をはたらいてから家運が傾いて平氏に大きく水をあけられこのありさまだとグチグチ。コヒさん真骨頂www 最初は黙っていた息子義朝がたまりかねて弓矢をつがえ父親の鼻先にロックオン!「それは父上のふがいなさゆえ!」ともう全く逃げ場の無い有罪宣告。父親に矢を向けるなどさすがにビックリだけど、武士のあるべき姿を追い求める義朝くんにとっては、このくらいしなければ気が済まないほどの実の父親の情けない姿だったということか。玉木義朝のストイックな空気が良い。実年齢ではローティーンらしいけど子役だとココまでの空気は無理かも知れない。それにしても源氏のお家の人の少なさよ…父子プラス鎌田さんだけじゃん。そこまで負け組描写なのね…。

また一方朝廷では、忠盛の昇殿の是非を巡って摂関家(國村さん)と鳥羽院の顔芸対決など相変わらず濃い場面が展開。三上鳥羽院、メイクちょっと変えてる。やや濃い目のルージュw が狂気を倍増。ある日、藤原家成の館で忠盛・清盛親子を招いての宴が催される。晴れて殿上人となった忠盛のお披露目がメインとなるようだが、もう初っ端から逆歓迎モード満々の貴族の面々。國村忠実も凄いけど、堀部圭亮さん演じる息子の忠通のご尊顔も大迫力。エリート意識の塊で厭味ったらしいことこの上ない。普段は優しそうなイメージなのにw

貴族達の前で舞を披露することになった忠盛。当然ながらコレは罠。新参者に目一杯恥をかかせてやろうと、楽のリズムをわざと乱し周囲から杯の酒を舞台上の忠盛にぶっかける。まぁ絵にかいたような胸糞悪いイジメ。再三予告で流れていたのはこのシーンだったか。支配される側から見た貴族のイメージの典型だったけど、あまりこういう場面を何度もやられるとその"典型"から抜け出せなくて、階級闘争視点に埋没してしまうのでほどほどに。宴のホストである家成が「もうその辺でいいでしょう!」とやめさせたのにホッとした。Twitterで教えていただいたのだけど、この家成さんの家はさほど官位が高く無く、自分もかつて上の貴族達から嫌な思いをさせられていたらしい。そういう背景あっての「吠えるなら耳元で」アドバイスだったのだなぁと綺麗に繋がった。

そしていよいよ忠盛は昇殿へ。例の宴の事件で全く抵抗しなかった父に不満を募らせる清盛くん、しきたりで殿上には帯刀しないと言う父に「筋金入りの王家の犬だ!」と厨二に逆戻り。またガキンチョになっちゃったなぁ清盛くん。「3歩進んで2歩下がる」的な成長ってことか。反抗の仕方がちょっと大袈裟で恥ずかしいw 飛び出して憂さ晴らしに河原で寝そべる清盛の前に絶妙のタイミングwwwで義朝登場!厨二に戻った清盛くんに怒りを爆発させて取っ組み合い。挙句の果てに「父親とりかえっこするか」(爆)。うーん、義朝くんにしてみれば殿上人忠盛を父ちゃんにしたいってのは分かるけど、清盛くんの方はさすがに飲んだくれ愚痴吐き父ちゃんじゃ嫌だろうwww

そこに息せき切って鎌田さん登場。為義父ちゃんが忠盛を斬ると出て行ったと。先のシーンで、例の宴でイジメに全く動じなかった忠盛にムカついている國村忠実にそそのかされてた。絶対「殺れ」と直接的に言わないのがいやらしい。それにまんまと乗せられるコヒ為義が哀しいなぁ。

日も落ちて、束帯姿で内裏の薄暗い通路を歩む忠盛。背後に為義の影。一触即発の状況をなんと息子達・清盛と義朝が幕の陰から覗いている。内裏の警備どーなっとんじゃというツッコミも入れられない父ちゃんズの対決場面。「自分を斬ったところで源氏は復活出来ない」と諭す忠盛に「忠実様が守ってくれる!」とあんまりな返しの為義。あー本当に信じちゃってるんだ。棟梁は無理だなこの人…と思ったらこのしょぼくれ父ちゃんの渾身の本音吐露が。「自分がここでお前を討たねば嫡男・義朝の未来は無い!」もう全身全霊でちっさいオサーンが父親の責任を果たそうとしている。それを義朝が見ている。泣けた。

対する忠盛は沈着冷静。斬りかかった為義をかわしてなんと抜刀!飾りの刀では無かったのかと焦る為義に「ここで我々が争えば平氏も源氏も共倒れだ」。為義の背後に居る藤原忠実の本心を見破ってるんだなコレは。そして忠盛もとどめの本音を吐きだす。「私は王家の犬で終わりたくない!」今度は物陰の清盛くんが茫然。二人の息子達に大きなものを投げつけて殿上の変事は終わる。

内裏の裏手、思いを遂げられず打ちひしがれた為義パパの元に義朝が駆け寄る。「また勝てなかった」とうなだれる父に「父上はやられればよい。そうなったら今度は自分が父上をお守り致します」と投げかける義朝。夜の暗がりの中、静かに心を通わせる源氏の父子。そのそばに控えて涙ぐむ鎌田さん。頑張れ源氏!そんなエールが口をついて出そうだった。

夜が明けて平氏の父子も落ち合う。「父上はいつから王家の犬にはならんと心を決められたのか?」と問う清盛くんに「お前を我が子として育てると決めた日からだ」と優しく答えるパパ。多分、息子に対する愛情だけではなく、それ以上に"平氏の御曹司としての運命"の重さを暗に息子に伝えているようにも聞こえた。肝心の清盛くんはただただパパの凄さに興奮しているばかりなようにも見えましたがまぁ良いかw 殿上で抜いた刀は真剣では無く、木に銀箔を貼った偽物であったことも告白して(これで忠盛は「殿上では帯刀していない」ことになるw)、源氏の父子とは対照的に、朝の光の中で大笑いの平氏の父子。やっぱすげぇやこのパパは。

今回は、自分にとっては序盤の「神回」だった。いろいろツッコミどころもあったけれど、父親に複雑な思いを抱く息子同士が、それぞれに父親の本心を知って一つ大人になる過程を、平家物語で有名な『殿上闇討』に乗せて鮮やかに描いていたところは文句なく良かった。その闇討ちシーンに至るまでの色々な前振りも、多少クサいところはあったにせよ、闇討ち後のふた組の父子の和解場面のカタルシスを充分に増幅させてくれていたと思う。

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『平清盛』徒然感想②。

★第三回『源平の御曹司』

アバン、源氏の柱おったて祭まだ続いてるwww岡田頼朝と杏政子はいつリアルタイムで動くのだろう…忠盛の館では次男坊・平次くんが「家盛」の名をもらって元服の儀式。にーちゃんとは正反対のええこやー。大体この手の出来過ぎ君弟キャラは後々小賢しく見えて来るパターンが多いのだけどさて今回はどうなるだろう。一方無頼の清盛にーちゃんは海辺で漁師の船を狙う海賊を待ち伏せて自警団ごっこの真っ最中。烏帽子はどうした烏帽子はw 積荷に襲い掛かる海賊達(かなり低レベルなザコ敵w)に頭の上から「弱い者いじめしてんじゃねーよ!」ってもう聴いてる方が恥ずかしいwww鱸丸の仲間だろうか、こ汚い有象無象を集めて子分にして得意満面。ここでも松ケン君は「絵に描いたようなやんちゃ坊主」どまりなんだよなぁ。それで良いのかも知れないけど、この手のキャラ作りが苦手傾向なのかもとふと思う。

で、結局その海賊もろとも自警団ごっこのメンバーこぞって検非違使に捕まってしまうというかなり恥ずかしいポカw 捕まってるところ見たら10人中10人「まとめて捕まっても無理も無いわ」と思うだろう言語に絶する汚い集団。当然鱸丸も捕まってるのだけど、何と言うか演じる上川隆也さんのすっげノーブルなオーラがエライ場違い感で、何も知らんでこのドラマたまたま見た人ならほとんどこの上川さんが主役だと思うのではないかいな。あと、その有象無象の中に珍しく名前をもらってる連中が居るのだけど、ナントカ松とナントカ松とナントカ松で全然覚えらんないので「おそ松トリオ」にしときます便宜上w

やんちゃをパパに咎められた清盛くん、何かと反抗して自警団ごっこを続けようとするけれども如何せんパパの手のひらの上で吠えてるだけな感じ。厨二って所詮こんなレベルよね。ふてくされて町中に出ると突然現れる源氏の御曹司・源義朝!パパのコヒ為義とは似ても似つかない(失礼っ!)。出会っていきなり「馬比べをせい!」とか…ストリートファイトでももうちょっと挨拶の時間があるような。唐突もココまで来るといっそ清々しいw 三次元で考えるよりも二次元のコマ割りで脳内変換するとより自然ねwww

この義朝クン、かなり濃厚に正統派ライバルの香りがプンプン。現在負け組源氏なので見た目みすぼらしいのだけど、それこそ『巨人の星』の花形満のような圧倒的プライドの高さと闘争心を感じる。演じる玉木さんの出演したものを全部見ているわけではないけれど、自分が見た範囲では一番ストレートにかっこいいんじゃないかと感じた。しかしここでは残念ながらパパに怒られて怒り心頭の清盛くんにあしらわれてしまいファーストコンタクトはおしまい。

さて一方、巻き返しを何とか図りたいコヒ為義が藤原家保・家成父子に掛け合って、息子義朝を北面の武士に推薦するのだけれど、朝廷では実権を遂に握った鳥羽院が、いまだぬぐえない強烈なコンプレックスの原因である故・白河院の落し胤である清盛が自分に忠誠を誓うのかと詰め寄っている。そこで家成さんが先に掛け合った源氏をスルーして(爆)「清盛に北面の武士を任せてその忠誠心を見極めたらどうか」と提案。えーなんか凄い冷遇だよ源氏。平家好き源氏嫌いの自分でも可哀想に思うわ。どう考えても正統派ライバル義朝くんの方が有能だろw しかしこの家成さんの行動、やはり清盛くん元服の際の意味深な言葉が伏線になってるのかな。あれは嫌味では無かったということかな。

その朝廷では凄まじい会話が。現在の帝の崇徳(まだ子供)に鳥羽院が辛く当たるのが悲しいと訴えるタマちゃん。この理由が分からないというのが最恐の天然たるところ。「自分の子じゃない、それも寄りにも寄って妻と祖父の間の子など慈しめるか!」と激昂する鳥羽院。しかしその上をあっさりと乗り越えて行くタマちゃん。「おじい様のお子なら良いではないですか」「大叔父にあたられますから"大叔父子"とでもお呼びになれば」と天然爆弾の波状攻撃。

いやさすがにこれは理解に苦しむわ。これだけ宇宙人な発言でもおバカやビッチには見えないからかえってますます恐いんだタマちゃん。鳥羽院も鳥羽院、敢えて触れずにおけば良い火種を自らひっくり返すドM体質がこれまた恐い。後の崇徳院の怨霊は有名だけど、これじゃ先に鳥羽院が生きたまま怨霊になりそうだ。"あなただけ見えない"三上さんを鳥羽院にキャスティングした方、GJ過ぎる。陰でこの顛末を見守っていたりょう堀川局は胃潰瘍寸前だろう…。

まぁここまでドロドロな朝廷を描くことにそれなりの賛否はあるだろうが、前にも言ったように現代と違って、やんごとなき方々が直接政に翻弄された(或いは自ら翻弄した)時代なのだから、そこは生き生きと、というか生々しく生きざまを描くのは良いと思う。この件だって単なる男女の愛憎の範疇を超えて、政に大きく関わって行く一大事なのだから。

捕えられた子分のおそ松トリオを牢破りで助け出したりまた取り返されたりと、相も変わらずやりたい放題の御曹司の尻拭いに必死な忠盛の館。「自分の始末ぐらい自分でつける!」と大口叩いた清盛くんに遂にパパの特大の雷が落下!自警団ごっこで助けたつもりの村に賊が逆襲したと、軽率な息子の行動を情け容赦なく糾弾。所詮浅はかな考えが招いた事態一つ自分で片づける術も持たず、守られる家が無ければ何も出来ないちっぽけな存在、それがお前だとめった刺し。英雄気取りの厨二の鼻っ柱が粉砕骨折させられる様の何と小気味いいことかwww

「生まれながらに宝を持っている」と何でもかんでも肯定された昨年のお姫様との処遇の違いは歴然。言うまでも無くこちらが道理でしょう。こういう道理が通る展開がむしろ新鮮に見えるという今の時代が狂ってるんだな。更に、清盛くんが賊に襲われた村の惨状を直に目撃するなんて場面があっても良かったかなと。刺激が強すぎて立ち直れないなんて危険もあるけどw 更に忠盛パパの弟・忠正叔父さんが清盛廃嫡まで提案し、ちゃんと血を受け継いだ弟を跡取りにすべきだと主張。叔父さん、かなり憎々しげに見えるんだけどこれまた正論。この人、保元の乱で敵になるんだよね…。

ショックで家を飛び出した清盛くんを野原で待っていたのが正統派ライバル義朝くん。以前持ちかけた馬比べをここでやるのだけれど、精神的にボロボロの清盛くんが勝てるわけがない。落馬して惨めに泣きながら「自分が今までどれだけアホだったか」を悔やむ姿はさすがにちょっと可哀想に。その哀れな姿を眺めてライバル君、自分は北面の武士になれなかったけれど、今日は平氏より源氏の方がより武士にふさわしいと分かって満足だ、と。気を取り直して「勝ち逃げは許さん!」と喰らいつく清盛くんを置き去りにしてその場を去るライバル君の顔には何とも言えぬ笑みが…何この王道展開www 「"敵"と書いて"とも"と読む」に一直線に向かっていきそうなある種の様式美世界がここに!なんだろうこの懐かしい清々しさは…これを「クサい」と言わば言え。そのクサさが胸を打つんだから。

兎にも角にも主人公が徹底的に叩き落とされた回。「弱き民の為」だの「面白うもない世を面白く生きたい(←高杉のパクリとしか思えんw)」だのという、偉そうなお題目が現実の前では何の意味も持たないことが明確に。しかしそれは裏を返せば、お題目を否定されたどん底から歩み直して成長していくであろう主人公の未来があることを示唆していると。この展開、大事にして欲しいなぁ。

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『平清盛』徒然感想①。

今年度の大河ドラマ『平清盛』第一回が始まってからもう1カ月以上経ってしまいましたが、TV見るのとTwitter実況と「ためになるブログさん巡り」とかですっかり自分の感想を書くのを失念していました(^_^;)今更といえば甚だしく今更ですが、それこそつぶやきレベルで第一回分から感想をぼちぼちあげて行こうかな、と。いつまで続くか分かりませんがw

(注:当方、大変な歴史音痴です。なのでいわゆる"史実"がどうのこうのよりも、あくまでドラマとして描かれている部分に関しての感想に絞りたいと思います。その他、思想的な論議に乗っかる気もさらさらありませんのでご容赦下さいませ。今日現在で放送は第六話まで終わっていますが、そこまでの回の感想は出来るだけ放送日当日に感じた気持ちに忠実に書きたいと思います。なので途中から矛盾がでてくるところも多々あるかも知れませんが…(^_^;)

★第一回『二人の父』

激甘フェイスに精悍メイクのナレ・岡田頼朝がいきなり清盛をリスペクト。「へっ?またまた主人公マンセーで押すの?」と一瞬背筋に冷たいものが走ったけど何とか正気を保ってOP突入。「何故サイコロCG?」気づくのが遅い自分の歴史知識力が嘆かわしい。良いよ良い白塗り白拍子群舞。ツボ過ぎてOPで軽く泣くw テロップに「挿入曲『タルカス』 作曲・キース・エマーソン/グレッグ・レイク」の文字が躍って感動で身体が震える。大河ドラマに(アレンジながら)プログレが…こんな時代が来るとは。(注:後にクレジットはキース・エマーソン単独に)

さて本編、中井貴一さん平忠盛の盗賊討伐であの隆大介さん演じる盗賊リーダー朧月をあっさりと退治。隆さんだよ隆さん。贅沢過ぎだ公共放送。仕事を頼んだ当の貴族が「血で汚れる」と武士達をシッシッ。いや藤原忠実は國村さんだよ目くばせ一つで良いじゃん。貴族の描写が類型的にならないことを切に願いつつ。

忠盛は身籠った白拍子・舞子と出会う。不器用に舞子を慈しむ中井忠盛の青年っぽさが良い。吹石さんいつの間にかこんなに素敵に(惚)。凄い奴は馬小屋で生まれる法則は洋の東西を問わず。血まみれ胎脂まみれ新生児は精巧なロボット?子供を取られると狂乱する舞子。ああ、これってタッキー『義経』の静御前ケダモノ雄たけび狂乱と同じだ。母性は時に猛々しい。翻る袴の緋が出産の流血に見える。出産直後のママがあんな大立ち回り無理でしょとか野暮な事は言わないの。

子供の「胤」は白河法皇。演じる伊東四朗さんの悪の迫力が銀河レベル。確かてんぷくトリオ時代に「お前は人相が悪くてコメディアン向きじゃない」とか言われたのではなかったっけ。生まれた子の吉凶を陰陽師に占わせ…依り代の巫女の寄り目にざわざわとした不吉感。こりゃ本気で"平安の闇"を見せてくれるかも知れないぞこのドラマ(喜)。院の寵姫・祇園女御に聖子ちゃん。え?なんか意外に画面におさまってるよ?良いんじゃないかな?

「凶」と出た赤子と舞子はただ今絶賛負け組にて挽回に必死の源氏に狙われる(白河院お達し)。源氏棟梁・源為義役小日向さんの小物っぷりがこれまた半端無い。しょぼくれコヒさんたまらないよw 子供を忠盛に託す代わりに命を落とす舞子。吹石さん最期まで凛と美しかった(涙)。残された子供を抱いて茫然とすすき野に立つ忠盛。一服の名画。平太と名付けられたこの赤子こそ、後の平清盛。脚本家さん、多分物議を醸すであろう「清盛の白河院ご落胤説」挑戦を堂々と宣言。

数年後、成長した平太と海の風景。まえだまえだ弟・旺志郎クンは後の清盛役・松山ケンイチさんとルックスが同系列で違和感なしw 突如現れた海賊を忠盛が「ほぼ一人で(w)」殲滅。第一話にして"忠盛マツリ"ハジマタw 美し過ぎるならぬ理想過ぎるお父ちゃん。中井さん、文句なしの頼もしさとカッコよさ。コヒ為義との対比がw

一方、健康優良児集団の平氏とはうってかわって「悪の総帥」白河院を中心にした朝廷方面はまさに底の知れぬ澱みの中。現天皇・鳥羽帝役三上博史さん…今回が初大河だとは信じられん。何故今まで放置したんだ公共放送(いや放置では無いだろw)。カワイコちゃんとスキーに行くおにーさんとか合コンばっかやってる刑事とかやってる場合では無かったのだw そうだ強いて言えば『あなただけ見えない』アゲインな倒錯的佇まいが今。また某民放の某陰陽師ドラマは黒歴史として今ここに永遠に葬り去るべし。これ厳命。

鳥羽帝と中宮・待賢門院璋子(たまこ)との間に生まれた「はずだった」顕仁(あきひと)親王は何と、タマちゃんの養父であり鳥羽帝の祖父である白河院の胤だったという衝撃。屈辱に打ち震えて庭の花を引きちぎりまくる帝も怖いが、そんなトンデモ関係に全く疑問を持たず普通に母の顔を見せるタマちゃんの天然ぶりも怖すぎる。実を言えば、今までヅカの娘役の方ってあまりピンと来なかったのだけど、この罪悪感をどこかに置き忘れたような、それでいて汚れた感じを見せないという演技をやってしまっている檀れいさん見事だなと。白河ニンw との濡れ場もエロスだけでなく一種の恐怖を感じる。朝廷の人々をここまである意味どぎつく描くのも大きなチャレンジか。帝が深く政に関わっていた時代のこと、御簾の後ろの動かないシルエットのままで良いわけがない。このチャレンジ、期待します。

ラストは出生の秘密を知ってしまった平太が「自分を法皇から貰い受けた父は王家の犬なのか」と父に詰め寄る。「今のお前は平氏に飼われているただの弱い犬。死にたくなければ強くなれ」と息子に叩きつける父。いや、こういう父性ってもう大河で何年見ていないんだろうって感じ。ましてや昨年は「戦は嫌」でまかり通る世界だったしw この一話全編通して確立された忠盛の「父としての強さ・優しさ」がこの言葉にどれだけの重みをかけているのか。期待しますよ。せざるを得ないでしょう。

色々と心配しながら迎えた第一話、まずはホッとした。幾つか感じた疑問点としては、まず台詞が予想以上に現代言葉に近くて戸惑ったこと。天皇家を指す「王家」という呼称が耳慣れないこと。「王家」に関しては放送が始まる前から喧しい議論が湧きあがっていたけれど、今ここで史実やら思想やら真偽のあやふやな噂話やら絡めて論じるのはどうかと思うし、最後まで見てみてから自分の中で結論付けようかなとは思う。まぁ自分の場合「王家」と聞いたらツタンカーメンやピラミッドや吉村作治先生とかの方面に行くよwww 今はそれより、ドラマとして非常に面白く口火を切ってくれたことに感謝。

★第二回『無頼の高平太』

平家滅亡後の柱おっ立て作業、まだやってたのねwww 岡田頼朝はかなり精悍な感じに仕上がっていて、これまたオトコマエの杏・政子と共に実に良い見栄えなんだけど、やはりドラマの流れの中で早く見てみたい。岡田ナレ、ちょっと軽いのが残念。がんばれー。

これより松ケン清盛登場。史実年齢ではまだ、今で言うところの小~中学生ぐらいらしいんだが町中でチンチロチンやってるぐらいだから今更気にしない(爆)。それにしても京の町中もチンチロリン集団も汚い汚いwwwポンと肩を叩いたらもうもうと煙(コーンスターチともいうw)が上がるってもうギャグの世界。体臭まで感じる画面だよねw 嫌いじゃないし大歓迎だけど顔はちょっと拭いた方が良いかも。表情が分かんないくらい汚い時もあるからw まぁそれでも一昨年の『龍馬伝』でほったて私塾建てた若き岩崎弥太郎に比べれば大したことないしwww

その平太に元服の時がやって来る。「父のような王家の犬になる気はさらさらない!」と厨二丸出しの平安ヤンキー。松ケン君、なんかちょっとぎこちない(苦笑)。「無頼ってこんなような…」と頭で考えて形に押し込めてるような。実年齢を意識して子供っぽくしている所為もあるかな。しかし容赦ない忠盛パパに突き放され気押されて京の町にとんずら。平家の者として元服しろと言われても、自分の素性はご落胤。「俺は誰なんだ―!」とあいでんちちー崩壊。見事に青春ですありがとうございますw

しかしこのドラマ、そこで主人公を青臭い悩みに酔わせたままにしない!「誰なんだー!」の叫びに「誰でもよーい!」と返す声に大爆笑wwwガキんちょの粋がった悩みを一瞬にしてオトす!このあたり、脚本家さんのテイストなんだろうか。甘やかして正当化しないのね。声の主は阿部サダヲさん演じる後の信西こと高階通憲。阿部サダの使い方を熟知しているとしか思えないスタッフに感謝。冒頭のチンチロチンシーンで使われた落とし穴に嵌って動けなくなっている高階、平太に助けてもらった後はヤンキー相手に人生談議w 飄々としていて、ちょっと嘘臭い感じもしてw 不思議な魅力。この後、平太があれこれめんどくさいことを考える度に出て来そうだなwww

一方ドロドロ朝廷では白河ニンが今週もドス黒いオーラを発散する通常運転。権勢を誇った藤原摂関家は忠実の出しゃばりが院にとがめられて関白から引きずりおろされ、悲嘆の鳥羽帝は中宮と祖父の不義の子崇徳帝に位を譲らされてますます神経衰弱。更にニンは殺生禁止令を出して狩りや漁を禁止するトンデモ立法を敢行。今まではたらいた悪行をチャラにする為に殺生を禁じて神仏の許しを前もって取りつけておこうというところ。要は死亡フラグということで。ニンの顔に少しずつ死への恐怖が浮んで来ているような。伊東さん、上手い。かつてのベンジャミン伊東かと思うと信じられないw

平太の元服には加冠役に藤原家保・家成親子が。渡辺哲さんと佐藤二朗さんの親子役って全くナチュラルでビックリw まだ厨二真っただ中で冠を頑なに拒否する平太に「野良犬が吠えるなら(王家の)耳元で吠えないと」と意味深発言。ああこういう話どっかで聞いたよなと思ったら、『踊る大捜査線』の和久さんだった。「(上層部を)変えたかったら偉くなれ」みたいな名言。自分は真っ当で清潔でございとばかりに野党精神丸出しでそとからピーキャー文句言うだけの"正義の味方さん"の気持ち悪さってあらゆるところで良く感じるので、この家成の言葉にはハタと膝を打った。ほんとこのドラマ、主人公の厨二牽制が綿密だわw そしてこの元服で晴れて名は「平清盛」に。でもまだ厨二ですw

その後、盟友鱸丸の父が殺生禁止を破って漁をし捕えられ、義憤に駆られた清盛がなんと直で白河院のところへ赴くわけですが、まぁここは昨今の大河に多いんだけど、要人宅警護と面会許可の基準ってどうなってるんだろう(苦笑)。あまり固いことは言わないけどあまりにも簡単に出入り出来るのはどうかなと。そのご都合展開のお陰で遂に"真の父子"の面会シーン。白河院自ら自分を「もののけ」と評し、清盛にもその「もののけ」の血が流れていると語る。ご落胤説を更に強化。しかしこういう言葉を聴くとそわそわしてしまう。今は厨二でも、間違いなく未来では巨大な権力を掌握することになっている清盛。この後ダークヒーローの姿がどのように描かれるのか。ご落胤説に基づく「もののけの血」はいつ覚醒するのか。そもそも本当に「もののけ清盛」が降臨するのか…。

ラストは元服を終えた清盛が石清水八幡宮の臨時祭で披露する舞。まさにLの如くw 白塗りで舞装束に身を包んだ松ケン清盛、随分印象が変わるし、この雰囲気だと「もののけ」の片鱗が見えている様にも思える。まぁ舞は御愛嬌としてw 途中で鱸丸に投げ込ませた大剣で即興の剣舞、VIP席の白河院に向けてその大剣を突き付けた瞬間、白河院の表情が何とも言えなかった。武士など犬以下と蔑んでいた院はここで何思う。やはり「自分の子」であるという愛しさもちょっぴり、単なる王家の犬におさまらない何かを清盛に見出しているようでもあり。「まことに、武士の子らしゅうての」武士の子となった"自分の血脈"によって築き上げた栄華が乗っ取られる予感もあったか。もう後戻り出来ない「ご落胤説」のベースが着々と組まれている。ココからドラマがどう流れて行くのか。

白河院崩御で実権は鳥羽院に。祇園女御は院の死にさめざめと泣いていたのに、院の子を生んだタマちゃんはどこ吹く風のおっとり顔。化け物の後にはちゃんと化け物が控えていた。「白河ニンが居なくなってスケールダウンかな」などというのは杞憂だった。鳥羽院・タマちゃん・藤原忠実…まだまだ続く朝廷の闇。

第二話は白河院の死によって一つの区切り。ご落胤説と「もののけ」はもうワンセットで清盛の身体の中で今後どう花開くか、その血がどう物語を動かしていくのか。時期的には中盤辺りからだろうが気が急いてしかたがないw 演出の点で一つ。清盛の本当の母が謡っていた今様の流れるタイミングがどうも落ち着かない。重要なテーマを持つ曲だと思うのだけど、繁雑に使われ過ぎている感が。今様というには現代的なメロディーだけど印象深いし良い曲だと思う。大事に、ここぞという時に丁寧に使って欲しいなぁと。

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