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2011・今年の10選&番外。

歳の暮れも押し迫りましたので、恒例?の"独断と偏見に寄るMY BEST 萬斎 STAGE"を今年も列挙してみたいと思います。いつもなら1位~10位まで順位をつけるのですが、今年は偶々初見で非常に面白かった曲が多かったのと、"BEST"よりも"番外"の方が気になったというのもあって(爆)ちょっとランキングつけが難しい…ということでBEST 10については公演日程順に挙げていくことにします。

  • 1/14 第53回野村狂言座 『麻生(あそう)』:初見。"国の宝"の頭を容赦無くペチペチ叩く倅さんに爆笑wカツラの髪を舞台上で実際に結いあげる場面では倅さんの手つきにドキドキwww
  • 3/28 MANSAI◎解体新書その拾八:東日本大震災後に最初に観た舞台(企画)。和蝋燭の揺らめく灯りの中での"祈り"と、ゲスト首藤さんとの"和洋ダンス合戦(?)"の高揚感。
  • 9/1 第55回野村狂言座 『不見不聞(みずきかず)』:初見。『三人片輪』よりも更にエグい(爆)リアル・ハンディキャップト同士の小競り合い。ギリギリ感たっぷりの笑い。
  • 9/15 野村万作萬斎 狂言の現在2011(関内) 『月見座頭(つきみざとう)』:ホールの空間にも全く揺るがない万作座頭の透明感。父子競演の美しさもただただ眼福。
  • 9/15 野村万作萬斎 狂言の現在2011(関内) 『吹取(ふきとり)』:初見。"吹き替え"無しの笛吹き萬斎を遂に観た(聴いた)wさすがに"本職さん"のようにはいかないまでも、それなりにちゃんと聴けてしまうのが凄い。お陰で肝心のストーリーを忘れるw
  • 10/20 万作を観る会 傘寿記念公演 『太鼓負(たいこおい)』:初見。中世の賑やかでどこか雅なお祭りの景色を堪能。傘寿の"座布団亭主"の可愛らしさに悶絶w
  • 10/22 新宿狂言vol.16 『川上(かわかみ)』:突然の不幸と"奇跡"の狭間に漂う"結婚10年の夫婦"のリアリティ。今までで一番すっきりと"自分の腹に落ちた"『川上』を体験。
  • 11/18 第56回野村狂言座 『瓢の神(ふくべのしん)』:初見。念仏ラインダンスwがいと楽し♪若手の元気の見せどころとも思えるので今後にますます期待w
  • 12/8 狂言劇場 その七 Bプロ 『奈須與市語(なすのよいちのかたり)』:"スパークする国の宝"を目の当たりに!傘寿の身体に"二十歳ばかりなる"若武者のオーラが…凄かった…。
  • 12/16 萬斎インセルリアンタワー11 『空腕(そらうで)』:初見。今年の"my締め"にふさわしいw萬斎師の魅力大放出の太郎冠者。空威張りもビビリも可愛過ぎてもうどうしてくれようかwww

10選は以上。そして番外…世間的に絶賛されたものもございますが、まぁこればかりは自分の気持ちに逆らうわけにはいかないので…。

  • 6/9~7/31 『ベッジ・パードン』:まさかの大番外。my初日は本当に面白くて楽しめたのですが…2回目以降から頭の中にどんどん「?」が増えていく三段逆スライド方式。やはり"sense of humour"の決着の付け方の余りの気持ち悪さと、前半にぐっと盛り上がった問題意識が後半にどっかに行ってしまったように感じたことかなぁ…震災を挟んで物語の空気をがらっと変えたことが脚本の整合性に影響していたらしいことは、書かれた三谷さんご自身が後々語っていらしたので、まぁコチラの感じたことは丸っきり間違いでは無かったのかな、と。エンターテインメントとして非常に良く出来ていたとは思いますが、今一つスッキリと出来ませんでした。期待が物凄く大きかっただけに…。
  • 12/3 狂言劇場 その七 Aプロ 『MANSAIボレロ』:ちょい拍子抜けの番外。特に前半の静かなパートで、どうも舞と曲のテンションがずれる感じ。"本業舞台"ならば何とも思わない衣擦れの音が変に気に触るのにも困惑しました。舞に籠めたコンセプトも分かるし、後半のパワーと華麗さはさすがとしか言いようが無かったのですけど、まだどこかかみ合い切れてないような…ただ、その日その日で印象が随分違ったそうなので、自分が観た日の相性の差かな、とも。
  • 12/8 狂言劇場 その七 Bプロ 『悟浄出世(ごじょうしゅっせ)』:希望的番外。レポにも書きましたがあらためて「まず台本を落とそう。話はそれからだ」(w)。あそこまでいろいろ作り込んだのならもう"リーディング"で終わるわけにはいかないと思いますので、殺人スケジュールの芸術監督ドノと重々承知の上で、是非『敦』シリーズの一環として再構築していただければ幸いでございます。お待ちしておりますw
  • 番外にさえなれない番外…『神秘域』@KAAT(爆)。会場への道中であえなく討死(泣)。自然の猛威と喧嘩は出来ぬ…。

10選が純粋な本業中心、番外が企画モノあるいは他流試合と見事に真っ二つな状況です(^_^;)

なにより今年は「3.11」がエンターテインメントの世界にも大きくのしかかりました。会場の破損や諸事情かんがみての配慮に寄る公演中止・延期が相次ぎました。幸い自分は体験しませんでしたが、上演中に揺れて怖い思いをなさった方も多くいらっしゃったようです。そんな中、『MANSAI◎解体新書その拾八』にて、芸術監督ドノとゲストの首藤さんが和蝋燭の柔らかい光の中に淡く浮かび上がったのを見て、確かにそこに「生きていること」の重さを垣間見た思いがしたのは大変印象的な体験でした。萬斎師&狂言に限らず、様々なジャンルのエンターテインメントには、前売りのチケットを手に公演日を心待ちにしながら、無念にも震災で命を落とされた方々の想いも注がれていたかも知れません。一旦公演が始まってしまえば、その楽しさの中に心を投じてしまうけれど、失われた多くの命と、今生きて(生かされて)いる自分自身についてふと考えた時、舞台はまた違ったモノに見えていたように感じた1年でした。

今年1年、当ブログ&母屋『DIVINE COMEDY』をご覧になっていただき、まことにありがとうございました。今年も大して成長の無い中身でしたが(泣笑)来年もマイペースで細く長く続けていければと願っております。

来年は是非、幸多き年でありますように。

     

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コメント

どうも。いつもお世話になっております。というか年賀状ありがとうございます。届いてたまげました(笑)。
あ、明けましておめでとうございます。えっとその年賀状ですがたったの一枚も買わないぞという固い決意を固めてますので、あのそのうちに何か面白くてつまらないものを送ります(ぶっこみます)。と、人様のブログのコメント欄にいらん掴みを書いてすみません。何か書かなければならないような気がしておりまして。(誰も頼んでない)。

えっと、2012年の挨拶にきていきなり2011の総括にコメントを、本当におかしなどんぐりですみません。許さなくていいので嫌わないでください。ええ。

この記事を読んでああなるほどと思いました。確かに2011は明らかに本業が良かったですね。他流試合系はちょっと眼を見張るようなものがなくて、首藤さんの回のボレロは良かったですが、まぁ選出するようなものに捉えてよろしいのか、というね。
記事を読みまして思い出しました。不見不聞。これ、たしかに良かったですね。際どいどころかもうテレビの電波じゃ絶対無理ですね。しかしこのおおらかさこそが古典の底力ですねぇ。

そしてさらに、新宿狂言の川上。これですよね。ええ。これですよ。2011はこれが良かったですね。現代劇にも浮気?というかウロウロするまーさんの良さが炸裂してましたよね。空間の使い方もうまいし、しかも狂言としても素晴らしいという。

ものすごく納得しながら読みました。
またストーキングしにきます。あ、本当に今年もよろしくお願いいたします。

投稿: 丘入 | 2012年1月 2日 (月) 00:52

今年は私にとっての年初めの狂言(3月末)が震災により延期となり、延期した舞台が私用によりどうしても見られず丸一年も生狂言を見られないという残念な年でした。
でも、チケットを救済していただき私以外の方が楽しんでもらえたのが救いでした^^
今年はお金(これ大事w)が続く限り観たいですねー^^
今年はお会いできることを楽しみに、よろしくお願いします!!

投稿: あぐり | 2012年1月 2日 (月) 15:39

正月気分が抜けずにすっかり亀ですみません(*_*;

>丘入さん

あらためましてwあけましておめでとうございます!年賀状突撃失礼致しましたwww旧年中はTwitterをはじめ色々と絡ませていただきありがとうございました。今年もあれこれ絡むと思いますが…よろしくあしらってやって下さいませw
そうなんですよね~昨年はいわゆる"副業"方面が、あまりにも期待が大きかったのもあると思いますが、今一つ爆発出来なかった感じですね。決して悪くは無いけど「これだー!」みたいなのが無い。元々副業大いにwelcomeな人間なので、ちょっと寂しい感じもございました。その分、本来の本業の破壊力をより感じたわけで。『不見不聞』はホンマによう舞台に上げたな、とwww明らかにキワドイですからね。でもこういうパワーは古典ならではだと思います、はい。
ええ、こちらもじっとりストーキング致しますので重ねて宜しくお願い致しますw

>あぐりさん

ご無沙汰しております!今年もよろしくお願い致します♪
はい、昨年は3月にありとあらゆることが一変しましたよね…沢山の公演が中止または延期になり、やっと少し落ち着いてきて震災後初めての公演に行った際は、何とも言えぬ感慨がありました。
確かに震災がらみで予定変更になって行けなくなるのはどうにもならないことですが、さすがに丸一年となるとキツいですよね(^_^;)今年の萬斎師は本業以外にも演出に主演に映画公開と盛りだくさんなので、財布のひもがユルユルになりがちですがwあぐりさんが残念だった昨年の分を取り返してお釣りがたっぷり返って来るほど楽しんでいただきたいと思っております♪
どこかでお会い出来る機会を楽しみに…。

投稿: RICC | 2012年1月 5日 (木) 23:12

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