『乱能』『新宿狂言 Vol.15』『MANSAI◎解体新書 その拾四』レポをレポ・ページにリンク処理。
HP(もちろん"母屋"のこと)を始めたいが為に初めてPCを触るようになったのが、ちょうど『陰陽師』公開の年。年数ばかり経ってますが技術も知識も一向に向上しておりません
PCの一番の使用目的は"検索"だと思うのですが、自分の場合やはり典型的なアナログ人間である所為か、調べ物を何かと紙媒体に頼ろうとする傾向があります。今時、PC検索してしまえばあっという間に色々調べられるのにどういうわけかそうなってしまう。何故か「まず検索してみよう」という気持ちにならないんですよね。しばらく経ってから「あ、そうか検索すりゃ早いじゃん」と気づく始末
その、何とも珍妙な性癖が禍いしたか、先日たまたまある事を検索していて(自分にとっては)実にとんでもない事に気づき、いい加減「とっととネットで調べてりゃもっと早く分かったのに~」と自分自身に呆れてしまうことがありました。
それこそもう20年以上も前になりますが、その頃の自分はとにかく3度の飯より音楽漁りに夢中だったわけで(ロック限定ですけども
)それが高じて行くうちにやがて"一般に販売されて無いもの"にまで手を出すようになりました…などと書くと違法のモノに触れているように聞こえますが
要はかなりマイナーなものとかインディーズとか。そういう作品は間違っても自分の近所のレコード屋さん(しつこいようですがCDショップではございませんレコード屋さん)にはないわけで、その手のモノを求めて埼玉の田舎からお江戸は西新宿(その手の商品を揃えている専門ショップがあります)までいそいそと足を運んだものでした。
その頃ハマっていたジャンルの一つが"ジャパニーズ・プログレッシブ"。もともとYESやKING CRIMSONとかが好きでしたから自然に自国モノ(ちなみに"母屋"のサイト名もこのジャンルの別バンドの作品から取っています)にも興味を持つようになったわけで、ざざっと専門誌の評などを参考に、ある時買い求めたのがこれ。
この『螺鈿幻想』でPageantにドカンとハマり、その中でも特にVo.の永井博子さんに一目惚れならぬ"一耳惚れ"してしまったわけです
日頃からどうも女性Vo.に辛口目線(耳線?)の自分だったのですが、このお方にはもう一瞬で平伏しまして
今でもこの永井さんとOZ時代のカルメン・マキさんは自分の中では他に比べる人もない女性Vo.の"双壁"です。
しかしなにせインディーズの世界。当時紙媒体以外ではさしたる情報も得られず、その紙媒体情報でさえそう豊富にあるわけでなし。自分としてはこの『螺鈿幻想』、そして立て続けに購入した『奈落の舞踏会』を聴いていられればもう充分に幸せだし、インディーズ・シーンは流動的でメンバーの脱退や解散、音楽の方向性の転換などは日常茶飯事、「この素晴らしい2枚があれば良い」と、それ以上は必死に追いかけずに、この2作品を大事に大事に聴きながら今に至りました。
そして先日。何故か急に「Pageantの永井博子さんについて検索したことって無かったよな…」と思い付き、家事を終えてからPCに向かい調べてみたところ…。
"永井博子さん=大木理沙さん"。ある時点からお名前が変わっていました。
若旦那ファンの中には、この"大木理沙"という名前に聞き覚えがある方もいらっしゃると思います。『陰陽師』のサントラをお持ちでしたらライナーノーツひっくり返してみて下さい。"MUSICIAN"のページに「Chorus 大木理沙」とあります。
とどのつまり…『陰陽師』サントラを購入してから約7年間、自分は全く永井さんだと気付かないまま彼女の声を聴いていたことになります

まー正直自分に呆れまくりました
一応ささやかに言い訳をさせてもらえば、サントラの「メインテーマ」や「望月の君」で聴かれる彼女のスキャットはかなり器楽的で個性を殺していて、音質処理もされているので、あのパワフルで幻想的で耽美で奇怪で(以下延々と続く
)彼女の声だとは分かりませんでした。っつーかそれ以前に名前変わってるし~…。
いやそれにしても自分で自分が恥ずかしいやら悔しいやら…PCを前にギャーギャー騒いでいる愚母を見かねて、愚息と娘がやってくる。娘曰く「あ、大木理沙さんなら知ってるよ?」とあっさり。何と『ファイナルファンタジー』ゲーム・ミュージックのヴォーカル・ヴァージョンをやっていると!これまた不幸というか不運(?)なことに、自分はゲーム・ミュージック大好きなんですが、どうも"歌"が入るのは苦手なんですね。なのでこのFFシリーズも歌モノは避けていて…これまた永井さんとすれ違ってしまっていたのでした
慌ててYouTubeでFFを検索…ありましたありました!FF6のCG画面のバックに流れるあの声…ああああああああ間違いなく永井さんです!!!PageantやMr.Siriusといったジャパニーズ・プログレバンド以降も、こういったゲーム・ミュージックやアニソン、映画音楽など幅広いジャンルで活躍されていて、非常に高い評価を受けていることも、今回の"騒動"で初めて知るところとなりました。その永井さん…ではない大木さんのオフィシャルサイトはこちら。ディスコグラフィーのページに上記で紹介した作品が載っています。他にも、他バンドのいくつかの作品にバック・ヴォーカルで参加されたりしてましたが、何処に行ってもそこのメイン・ヴォーカルをしっかりと喰ってました(爆)。レヴェルが違うんだよな~…。
バンド時代とは違って随分落ち着いた印象にはなってますが、やはりあの歌唱力はそのままでした。素晴らしい
ちなみにPageant時代のライブ映像をニコ動で発見しました!(リンク貼りたかったんだけどログイン必須なので出来ませんあしからず。興味のある方でニコ動登録済みならば「ページェント」で検索プリーズ)1986年

…さすが"'80年代のライブ・パフォーマンス"、観ていてちょっとこっぱずかしい部分もございますが(失礼っ!)ま、Pageantというバンド自体がそういうことに凝るキャラじゃないし
…当時の永井さんの、ライブでも全くブレないVo.と存在感に、何度も見返してしまいました。ニコ動の例の流れるコメントには吹き出してしまいましたが
(追記:YouTubeにて同じ動画発見!こちらなら見られると思います。自分の趣味が如実に分かる選曲だ・笑。ついでに自分が当時ハマったバンドの映像が続々と…Novela、Action!、Starless、etcetcetcetc…いや~やっぱYouTubeは侮れない…)
思えば『陰陽師』を観るきっかけの一つに、それよりずっと前から大好きだった天野喜孝さんがキーコンセプト・ヴィジュアルを担当されるというのがありました。映画に引っ掛かる大きな要因の一つではあったのです。今回も以前から大好きだった方が偶然にも『陰陽師』に関わっていたことに、本当に驚きを禁じ得ませんでした。7年も気づかない(検索しない)自分にはもっと驚きましたが
『陰陽師』サントラ・ライナーノーツの同じページに「Chorus 大木理沙」と「唱呪 野村萬斎(#23)」が並んでいるのを眺めると、もう何とも言えない感慨が湧いてまいります。本当に、何が何と何処で繋がるか想像もつきません。
これからはもっとこまめに、億劫がらずに検索しよう…。
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